透明な壁

目の前には壁

透き通る壁


少しの曇りガラス

前が上手く見えず

なんとか壁を壊そうと

必死になった


気付いたんだ

この透明の壁は

こんなに暖かく

私を守っていた


ああ、これは

味方だったんだ


そうして前を見た

生々しかった物が

可愛く見える

優しくなれた


とても痛い物に

触らなくて済む

壁に片手を付いて

触れた気になれた


こんなに良いものを

なぜ壊そうとしてたんだろう

こんなに安心できるもの

なぜ破ろうとしてたんだろう


気付かせてくれて

ありがとう

ずつと愛してるよ

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