心憂

火をつけた先

吸い込む度に

短くなる様を

なんと呼ぼう


火の燃える所

その瞬間だけ

入り込む快感

なんと呼ぼう


火が過ぎた後

灰となり堕ち

用無しとなる

なんと呼ぼう


「貴方と共にした時間」

「貴方を絶たれた時間」

「同じだけの長さを」

「過ごしてきました」


今の貴方が

今の私を見たら

冷めた目で

見下すでしょう?


今の貴方が

今の私を聞いたら

喜んで

蔑むでしょう?


知っている貴方を

まだ愛している

知らない貴方を

愛したいと願う



「でも私は」

「用済みの灰」

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