Crow Swallowtail
てんきあめ
まだ夜には遠い。
不規則に動く。謎に早い。
どう考えても見た目が受け付けない。
刺してくるやつもいる。
『虫の体の一部が自分の体に刺さる』
…とてつもなく気持ち悪い。
そんな私が唯一姿を、
遠くからみて感動するものがいる。
それは、『Crow Swallowtail』
日本語で、カラスアゲハ。
黒くて、見る機会があまり少なくて。
基本的に1人でとんでいる。
カラスアゲハを知ったきっかけは、
森で暮らす動物のゲーム。
それで見たことがきっかけだ。
他の蝶はとんでるのも苦手。
標本なんて以ての外。
もちろんそれについてはカラスアゲハだって
当てはまる。
でもとんでいる姿が好きなのである。
綺麗な黒のドレスを身に纏う。
1人で華麗に踊っている。
素敵な女性。
その容姿で雄を誘惑する。
子供ながらに、
そんなカラスアゲハの姿に私は憧れを
抱いていた。
そんな私は義務教育を終えてから、早2年。
成長した、
でも成人(おとな)にはまだはやい私には、
カラスアゲハのような、
黒い綺麗なドレスは着こなせるだろうか。
いつか、
夜の蝶として羽ばたけるように。
でも、今は、まだ。
でられない檻の中で。
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