30分物語
織青 叶
焦り
僕は今焦っていた。
「はやく!」
現在いるのは外 そこを僕は大急ぎで走っていた。
「間に合う 絶対に間に合わせる!」
目的地まであと12分なのは知ってる道なためわかっている。
「急げ!」
正直何かに気を反らしてないと嫌な想像をしてしまいそうになる。
けれど、刻一刻とタイムアウトが近づいている。
「あーこんなときに。」
みると帰宅途中の学生が目の前で横並びになっていた。
「ふぅー!」
僕は少しペースを落としながら足音で彼らが気づくか確認する。
気づく様子はなかった。
しかし、ちょうどスペースが空いた。
「いまだ!」
僕はちょうど学生の間を通り抜ける。
幸い近づくにつれて気づいたのか学生がスペースを余分に空けてくれた。
「はぁはぁ!」
帰宅部な僕は体力があまりなく 5分走り続けてるだけで息が絶え絶えになっている。
かといって体力がなくなるとかてはないのが地味にきつい。
「あと少し。」
ついに目的地周辺まで来た。
「し 信号が…。」
目の前で信号が赤に変わってしまった。
「はやくかわれ。」
時間を確認すると残り7分。
「変わった!」
僕は再度走る。
少し息も回復してまた走りやすくなった。
「よしあと少し!」
目的地がもう目の前である。
プルルルルと音がなる。
「やばい。」
僕はさらにペースをあげる。
「〇〇番線に列車が参ります。危ないですので黄色い線の内側までお下がりください。」
アナウンスが鳴り響く。
「最後の最後だ!」
僕は駆ける。
「ま 間に合ったァー!」
なんとか目的地にたどり着いた。
その目的地は
「あぶない めっちゃトイレ行きたかった。」
そうトイレである。
僕はトイレに行きたくて焦っていた。
「さてと乗る電車は少し遅れるのかぁー。」
僕は親に帰るのが遅くなることを伝えたのだった。
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