詩集 あなたで遊ぶ異形のモノタチ

仲仁へび(旧:離久)

01 詩 赤の遊び



「私が遊ぶといつも辺りがまっかになっちゃうの」


「ねぇ、不思議でしょう? お兄さん?」


「遊びましょうよ。私、とっても退屈なの」


 血がたくさんこぼれている


 まっかっか 手のひら


 たくさん楽しくなりたいから


 もっと一緒に 遊びましょう


 らんらん


 鼻歌 お披露目 感想どう?


 一つ言葉を言うたびに


 赤がもっと増えていく


 らんらん


 どんどん楽しくなって

 

 今日も遊びがとまらない


「お兄さん? 楽しんでくれた?」


「あら、どうして返事をしてくれないの?」


「変なの。そんなにまっかになっちゃって」


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