白い月


浮かんでは 消えていく

幾つもの 幸せを


掴んだと 思ってた

か弱き あの頃


ふいにまた 蘇る

熱く胸を 焦がした夢


道行く人々 あったはずの幸せな未来

夢の船に 浮かべて流した


永遠なんて 安心なんて

簡単に消える 泡のように一瞬


消える自分 見てる空

白い月が浮かぶ




手にしては こぼれ落ちる

一握りの 砂のように


淡き愛も あどけない心も

あの日に 置いてきた


ふいに笑顔 蘇る

優しい面影 去りゆく姿も


過ぎ行く幸せ 愛した日々 幻のように

時の流れに紛れて消えた


愛でさえも 夢のように

簡単に消える 現実を前に 


だけどそれでも 限りある時を

惰性なんかで生きるわけにいかない


まだ間に合う もう遅い

夢見ることを戸惑う自分


夢の破片(かけら) 果てぬ空

白い月が浮かぶ

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