第12話
高校で、バスケ部のキャプテンと副キャプテン、2人でボクのところにやって来た。
「バスケ部に入ってくれへんかな?」
って言われた。
ボクは、高校でも、まわりのみんなから女子と思われていて、体育も女子といっしょに授業に出ている。
その体育の時間に、バスケをやってて、ボクのシュートした瞬間をバスケ部のキャプテンと副キャプテンは見ていて、それでバスケ部の勧誘に来たみたい。
ボクはバスケも好きやったから、どうしようかと、めっちゃ考えた。
でも、ボクは美術とかも真剣にやりたかったから、バスケ部には入らないことを2人に伝えた。
キャプテンと副キャプテンは、バスケの試合を組み立てること大好きで、2人でいつも考えているみたい。
ボクは、試合をどうするかを考えるよりも、ただただ、シュートしたいだけだった。
でも、そんなシュートしたいだけのボクも、2人にとっては、めっちゃ必要な戦力に見えたらしい。
2人は、バスケ部に入部したら、それこそ、バスケ部のみんなと高校生活を共にして、筋トレなど全てのメニューをボクも、こなさなければならなくなると当然考えていた。
だからこそ、バスケの他にも、美術とか、やりたいことのあるボクに対して、そっちを優先させることの大事さをわかってくれていた。
「あやめっちの高校時代にいちばんにやりたいこと、それに向かって突き進んで行ってくれっ!」
って2人からも応援してもらえた。
2022/11/21
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