時代

 黒を基調としたシックな入り口から中へ足を踏み入れた。


普通だったらこんなとこ入らないなぁ〜

なんかダンディな雰囲気あるぅ〜

などなど初めての場所に緊張しつつ、


受付のお姉さんに案内されるまま中へ。


今日、男を磨いて「漢」になる体験をするためにここへ来たのだ。




そう「脱毛エステ」だ。




きっかけは、先日届いた脱毛の体験チケット。

興味も特になかったし、高額だから考えたこともなかったので、そのままゴミ箱へポイッ!でも良かったのだが、、、

そのまま捨ててしまうのもなんか違うなぁ〜ということで、人生で1回は経験しておいてみようかと踏み切ってみたのだ。



長い説明を受け、アンケートに答えると、

「ご本人様確認できるものお持ちですか?」

と尋ねられた。


バックをガサゴソ。

(はいはい、今出しますからねぇ)


ガサ、、、ゴソ、、?!



「すみません、財布を忘れました。」



身分を証明できなければ、体験を受けられないとのことだったので、体験を断念して、帰宅。。。


まさか財布を忘れるとは、、

電車に乗ったし、お昼も外で食べていたのに、財布がないことに気付いていない自分にただただ驚きであった。

思い返せば全てスマホで完結していたのだ。


財布を気にしなくても外出が出来てしまう時代かぁ。令和になったことを肌で感じた出来事でした。

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