第二期:第10話【まさかの大逆転】

「こんにちわ...俺こと、雛 飛駆です...多分VTuber人生が終わりました...もう、どうやって生きていけばいいかわかりません...雛 飛駆です...」

「義兄さん!!諦めないでくださいよ!!私だって義兄さんの配信毎回見てるんですから!!」

「いやぁ...だって...だって...俺のブサイクな顔が100万人の視聴者にバレたんだぜ...もうVTuberとして生きていけないよ...終わったぁああああ」


【今日のニュースです。大人気VTuberヒカリの素顔が放送事故でバレてしまいました。しかしその容姿から、「惚れた」「男でも好きになる」といった人が続出し、今ではチャンネル登録者が600万人を超えたということです。】


「...はぁああああああああああああ!?」

「に、義兄さん!!と、とにかく落ち着いて、パソコン起ち上げましょう!!」

「そ、そうだな!!そんなこと起きるはずが...」


【チャンネル登録者数632万人】


「...(お互い)」

「う...嘘だ...こんなこと...こんなこと...嬉しすぎだろぉおお!!」

「よ、良かったでうね!!義兄さん!!これでまだVTuber続けられますよ!!」

「ああ!よかった...これからもVTuberとして活動できるなんて!!あぁ!神様!ありがとう!」

「義兄さん!コメント欄見てください!」

「うん?どれどれ...」


大賢者仁彦

これ、VTuberじゃなくても推せるわ


東雲

普通に顔出し配信のほうが伸びる!!ってかしてほしい!


命運

やっぱり容姿も性格もイケメンだったんだな...羨ましいぜ!!


「こ、これは...いい反応がもらえてる...」

「よかったですね!やっぱり私の旦那さんはすごいですね!!」

「いや、いつ結婚したんだよ俺達」

「あぁ...でも、これ学校行ったらヤバい気がするんだけど...」

「た、確かにですね...まぁ、頑張って行きましょう!」

「うぅ...そうだな...」


〜学校にて〜

「VTuberのヒカリさんですよね!!大ファンです!!サインください!!」

「きゃぁああー!本物!?本物なんだよね!?かっこいいんだけど!!」

案の定、学校中の女子たちが俺目当てで包囲されてしまった


「ちょっと!!あなた達!!義兄さんが困ってるではありませんか!今はオフなんです!休ませてあげてください!!」

緋茉莉が大声で注意してくれた

すると、「そうだよね」「ごめんなさい」と言いながら女子たちは去っていった。

「あ、ありがとな。緋茉莉。お陰様で助かったぜ」

「いえいえ、妻として夫を守るのは当たり前のことじゃないですか(ドヤッ)」

「いや、そんなドヤ顔されても...だからいつ俺達結婚したんだよ!!お前に限っては未成年じゃねーか!!」

「そんなもの、愛があれば乗り越えられるんですよ」

「法律もそれで乗り越えられたら苦労しねーぜ」


こんな感じで、なぜか逆に人気になってしまった飛駆であった...

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