第二期:第7話【忘れ去られた悲しき友】
夏休みが終わっていつも通りに柚葉と緋茉莉で帰宅していた時のことである...
「ねぇ、飛駆」
「なんだ?柚葉」
「そういえば、幼稚園年長ぐらいの時までもう一人遊んでた女の子いなかった?」
「そう言われてみたら...なんかいたような気がする」
「綺麗な黒髪で引っ込み思案な女の子だったよ。確か」
「あー!いたいた!めちゃくちゃ人見知りだった女の子だよね!」
「確か苗字は...望...あぁ...忘れちゃったわ」
「ん?望...?」
「どうした?飛駆?なにか心当たりでもあるのか?」
「いやね、夏休み前に望華 桜って女の子がうちのクラスに転校してきたんだけど」
「あー!アイドルグループ北斗七星の子だよね!それでその子がどうしたの?」
「なんか初対面なのにいきなり抱きついてきたり、自分の名前知ってたり、それに苗字に望がついてたから...でもきっと人違いだと思ってね」
「それは流石に人違いでしょー!だってアイドルの望華 桜さんは引っ込み思案でも、臆病でもないじゃん!だから人違いだよ!」
「そ、そうだよな。俺の思い過ごしだよな」
「あの!私を仲間外れにして、二人で話さないでください!」
「あー緋茉莉すまんすまん。大丈夫だぞ、仲間外れになんてしてないからな」
〜翌日〜
「義兄さ〜ん?起きてくださ〜い。ほら、可愛い義妹ちゃんがモーニングコールしてあげてるんですよ〜?早く起きてくださ〜い」
「あ...あぁ...あと...あと五分だけ...むにゃむにゃ...」
「もー、仕方ないですね。私のファーストキスで起こしてあげますね」
「はっ!目が覚めた!バッチリだ!さぁ!飯だ飯だ!」
「むぅー!義兄さんは私とキスしたくないんですか??」
「俺のファーストキスは初彼女のために取っておくのだ!」
「じゃぁ、私を初彼女にしてくれても...いいんですよ?///」
「よーし!お腹すいたから早く飯だ飯!」
「もぉーー!義兄さんったらぁああ!」
〜朝クラス〜
「おっはよぉおおお!会いたかったよぉお!ひ〜か〜る〜くぅううん♡」
(スッ)
「イタッ!もぉー!避けるなんてひどいじゃないですか!この人でなしぃい!」
「お前が急に俺に飛び掛かるからだろ。あと急に飛び掛かるな」
「せっかくおはようのハグしてあげようと思ったのに」
「ここは外国じゃない。日本だ。わかったか?だから、朝から飛び掛かるのもハグするのもやめろ」
「もぉ〜釣れないんだからぁ〜」
「お前それでもアイドルなんだろ?こんなことしてて大丈夫なのか?」
「こんなことしてあげるのは、ひ・か・る・く・ん・だけなんだからね♡」
「そうか、そんな特別扱いはいらん」
「でもぉ〜、飛駆君もお年頃でしょ〜?ほらっ...あんなことや///こんなこと///したいでしょ?」
「う、そ、そんなことないぞ。俺は至って健全男子だからな」
「へっへー、慌ててるねぇ(笑)」
「う、慌ててないぞ」
「ふぅ〜ん?でも、ケッコンの約束はしたでしょ?」
「結婚の...約束...ま、まさか!!」
【久しぶり、ひー君】
続く→
後書き
作者のツムギです。
自分自身書いていて思い始めました。
「あれ...これどんどんヒロイン増えていってね?」と...
よくよく考えたらもう二人が飛駆のことを好きになってるのに、これ以上ヒロインを増やしたら大変なことになるな...と自分自身思いながら、ヒロインを増やしてしまおうとしています。
まぁ...飛駆がハーレム状態になるだけですねw
これからも、飛駆君に頑張ってもらいましょうw
それと、これから毎日連載していきます。
投稿時間は朝の10時です。
応援コメントもお待ちしています!
By.T.S ツムギ
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