第二期:第1話【急変!幼馴染!】

日常が変わり始めて二日目...

俺は心の底から疲れを感じていた。

「おはよう!飛駆ちゃん!」

「おう...おはよう...柚葉。なんかテンションいつもより高いな」

「ウーンソンナコトナイトオモウヨ?」

「いや、バリッバリ片言じゃねーかよ!!」

「おはよう...ございます...柚葉さん?」

「こえーよこえーよ!緋茉莉!顔がとっても怖いです!」

「そうですね。おはようございます。緋茉莉さん?」

(なんか最近この二人の仲が悪い気がするんだよな...気の所為...なのか...?)

[※雛 飛駆鈍感属性を獲得していた]

「とにかく、学校行こう!ふたりとも」

「そうでだね!お義兄さん早く行きましょ!」

そう言いながら緋茉莉は俺の手をとり、足早に引っ張っていくのであった。


〜下校〜

キーンコーンカーンコーン...

「さーて...帰宅部の俺事飛駆は今日は配信がないことをいいことにゲーセンへ行くのでした」

「柚葉さん(イラッ)勝手に俺の気持ちを代弁しないでいただけるかな?」

「あーらぁ、それは無理なお願いでしてよ?」

「うるせぇーよ!さっきから俺の心の声ばっか代弁しやがって!めっちゃ当たってるんだよ!今畜生!」

「あらやだ、逆ギレですの?逆ギレでしてよね?」

「あと、そのお嬢様口調やめろ」

「えへへ。まぁ、たまには飛駆を誂って見たくてねぇ〜」

「いつも誂ってるように見えますがそれは如何に?」

「えぇー?そんなことぉ...な...い...かなぁ?」

「オイ、ちょっと待て、今の歯切れの悪い言い方はなんだよ」

「なんでもないよ」

「それでさぁ...飛駆...本題なんだけどさ」

「え、あ...うん?何だ?」

柚葉は珍しく顔を赤くして歯切れが悪くこう言った。


「あのさ...もしよければさ...わ、私と...つ、付き合ったり...してみない?」


「あー...なにか買い物でもするのか?」

「そっちの付き合ってじゃないわ!!」

「今の話の流れから急にすごいこと言い出すね君」

「本気なんだ!私は飛駆のこと幼稚園のときから好きだったんだ!なのに...なのに!!あんなポッと出の義妹になんて飛駆のこと譲れるわけ無いでしょ!!」

自分はとてもびっくりした。

今までそんな一面を見せたことなかった柚葉だが、急に告白をしてきたことでとても困惑した。

「お義兄...さん?」

「あ...今後ろ向いたら絶対に駄目な気がする。今めっちゃ後ろ見たくない」

「お義兄さん?何...してるんですか?」

「そ、それは...その...あれだよ...あれあれ...アハハ」

「あれって...なんですか?まさか...私の知らないところで...誰かと付き合ったりしてませんよね?」

(なんて勘が鋭い義妹だこと)

「いや、まだ付き合ってないから」

「[まだ]?まだってどういうことですか?これから付き合う気なんですか?」

(うわぁ...めんどくさぁ...)

「いや、これからも付き合う気はないよ!だから落ち着いて」

(あ...今...ものすごい地雷を踏んだ気がする)

「ねぇ...付き合ってくれないの...?飛駆...?」

柚葉が目をウルウルさせてこちらに訴えてきている。

正直柚葉がこんな顔したことなかったのでめっちゃ心に来てました...すいません。

「とにかくみんな落ち着いてくれよぉおおおおおお!」


続く→


後書き

皆様!「義妹の推しVTuberの中身は実は俺!義妹にバレないように活動しなきゃなりません」をご愛読誠にありがとうございます!

ついに念願の第二期の連載が開始されました!

結構作者自身、緋茉莉がヤンデレ気質なところが気に入ってます。

実際、自分自身ヤンデレが好きなので自分の作品にもそのようなキャラクターを取り入れたいなと思いまして緋茉莉が適役だ!と思い、そんなキャラクターにしてみました。

第一期と違って、飛駆に心を許した緋茉莉がこれまでの冷たかった態度への反省が見え...見え...って見えない気がするけど...

第一期とは違った緋茉莉の本当の性格を皆様に見ていってほしいと思います。

それでは、次のエピソードまでの投稿をお待ち下さい!


By. T.S.ツムギ

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