この戦争は僕がいる限り終わらない

ゆっくりツムギch

第1話【地獄の日々】

俺はエルヴァン・フォン・アルフォードだ

これは俺が体験した地獄の日々の話だ

あれは...第二次世界大戦中のことだった...


1939年9月1日...ナチス・ドイツはポーランド国内でドイツ系住民が虐待されていることをあげ、その保護を掲げたが、虐待の事実はなかった。

本当の理由はヒトラーの大義名分は、ヴェルサイユ条約で失ったドイツ領を回復することであり、それによって東方への「生存圏」を拡大する意図から始まめた戦争であった。

俺はその戦争を体験することとなった

俺は翌日軍に入隊させられ、前線で戦うこととなった。

俺は元々運動神経も良くないし、頭脳もきれるほうではなかった...

やはり前線は"地獄"を超えるものであった。

戦車の砲弾は飛び交い、雄叫びも飛び交う...そこら中には死体の山が築かれていた。

俺はその光景を目の当たりにし、吐き気を催した。

"地獄"と表現したが、"地獄"では言い表せない悲惨な戦場だった。

俺はすべてを絶望し、突っ立っていた。

”ブシャァアア"...俺の目の前は一瞬にして、真っ暗になった。

「お...ろ...はや...き...ろ...」

なんだ...やけに騒がしい...俺...死んだんだよな?

「早く起きろ!このど戯け!」

!?

「頭に...穴が空いてない...?」

俺は理解が追いつかなかった。

「何いってんだ!早く起きて朝食を食べろ!」

「俺は死んだはずじゃ...」

自分自身何が起こったかわからず、唖然としていた。

慌てて朝食を食べた。

「9月...2日...?」

俺はふと、カレンダーを見た。

するとそこには1939年9月2日と確かに書いていた。

「今日は...9月3日じゃ...ないのか...?」

いつも頭がきれない俺だったが、この日俺は気がついた

「昨日の朝だ...」

そう、このような状況一度体験している。

昨日の朝だ

俺は...


" 死に戻りしているのか "


昨日と同じ状況、時間...

やはり昨日に来ている

ということは、俺は明日戦場に行き、そこで頭を撃ち抜かれて死ぬのだ。

「明日は突っ立っていないようにするしか無い」

俺はそう思い、行動に出ることにした。

次の日、やはり昨日と同じ状況下に置かれた。

「昨日と違う場所に移動しよう」

俺は昨日と違う場所に移動した。

後からこの前自分がいた場所を見ると、スナイパーが狙っていた。

そのスナイパーを俺はドイツ基本装備の小銃[Kar98k]で敵スナイパーの頭を撃ち抜いた。

「これで昨日の死因は防げた」

一安心している暇はない。

ポーランド軍は直ぐそこまで迫ってきている。

だがポーランド軍は第一次世界大戦から使用されてきている騎馬兵を使用している。

しかし、ドイツ軍は一号戦車、二号戦車で電撃戦を行っているため

ポーランド軍はあっけなくドイツによって押されていくのであった。

俺がこの戦場を駆け巡っていたときの出来事である

イギリスとフランスは同盟関係にあったポーランドがドイツによって侵攻されていることを受け、1939年9月3日にフランスとイギリスはポーランドとの同盟関係を理由に二カ国が参戦した。

俺の同期はこの戦場で戦死していき、幼い頃から親友であった友もこの戦場で戦死してしまった。

俺はこの世界はとても理不尽だと思うしかなかった。


この戦争が起こる前の話し...

ソ連[ソヴィエト社会主義共和国連邦]は英仏両国とドイツから、自陣営に取り込む駆け引きが4月から8月までの間続いていたが、結局ソ連はドイツを選び、1939年8月23日、独ソ不可侵条約が締結された。

この条約にはポーランドの分割を定めた秘密議定書が付属していた。

そのため、1939年9月17日ソ連がポーランド東部に侵攻を開始

ポーランド軍主力は対独戦に投入されておりポーランド東部側は守備が手薄だった。

1939年9月18日、ポーランド総司令官エドヴァルト・リッツ=シミグウィ元帥は国土防衛は不可能と判断し、国軍兵士に赤軍との交戦を避け中立国であるハンガリーやルーマニアへ脱出するように命ずるともに、自身や大統領を含む政府・軍要人はルーマニアに脱出し、同国で抑留され、政府は機能を停止した。

空軍は、可動残存機に国外脱出命令を出したので、9月20日以降、ポーランド軍は空軍なしで戦闘を続けることになった。

首都ワルシャワとその北部のモドリンには、各地の敗残部隊も逃げ込んで、総計20万近くの軍が立て籠もっていたが、9月17日よりドイツ軍の包囲攻撃が始まった。9月28日にはワルシャワ地区司令官とドイツ軍の間で降伏についての協定が成立し、9月29日にワルシャワは陥落した。

10月6日には、ポーランドでの戦闘は終了し、ポーランドは、独ソ両国によって分割された。


この戦いで俺の戦果が認められ、俺はOR-2(兵長)へ昇格した。

俺は仲間の死を糧にドイツを勝利へ導くと決めた。


1940年ナチス・ドイツは西部方面への侵攻を開始した。

オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、デンマーク、フランスへ侵攻を開始

俺は西部戦線[フランス=ドイツ戦線]へ配属となった。

これまでドイツ軍はスムーズに戦線を突破していた...

しかし、フランスとドイツの国境線には140kmにも及ぶ、巨大な要塞[マジノ線]

がドイツ軍の侵攻の壁になった。

もちろん俺はマジノ線に恐怖したが、その要塞は強固で最強のものであった。

140kmもの長さの中に20m置きに巨大な砲弾要塞があった。

ドイツ軍はマジノ線に苦戦した。

その頃ドイツ軍はマジノ線を避けるべく、ルクセンブルク、ベルギーに侵攻。

ベルギーを降伏させてフランス北部から奇襲しようと仕掛けたのだ。

俺はマジノ線を無理に突破しようとした...

しようとした瞬間目の前は真っ暗になった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る