第18話
「…お腹すいた」
守のぼそっと言うその言い方、かっこいい。
「ご飯より守を先に頂いちゃった。おいしかった〜」
「なにそれ…つーか重い!ブス」
「んもう。ブスに抱かれてるくせに」
「うるせぇ。ネクタイどこ」
「あー、床にあるかな?」
守から離れるのいやなんですけどー。もーしょうがないなぁ。床探さないと。
「あった!ストライプの、これ!」
守はぼんやりしながら私の手からネクタイを受け取る。
「普通にプレゼントしてよ。なんで変なことするかな」
「普通?サプライズ好きなんだよね」
「いらないそういうの」
「面白かったでしょ?」
「全然」
「そう?」
「これ、俺に縛ったせいで変な結んだあとついてんじゃん。最悪」
「同じもの他にも買ってるから、これは洗濯してアイロンがけします」
「…最初から縛るな」
「なら、私を縛っていいよ?どこでも好きなとこ」
「…やだよそんなの」
「一日中つけておこうか?会社でも!」
「いい!そんな趣味ないから!」
そんな怒らないでよ〜
「あ。守の着替え持ってこなきゃね」
「…つーか!俺汚したくないんですけど!なにしてくれてんの!」
「私が洗濯するから心配しなさんな」
「そういうわけじゃねーよ」
「着替え持ってくるから待ってて」
おとなしくなる守、かわいい〜
このスウェットの匂い最高!
「おい!嗅ぐな!」
「もー見ないで。守の匂い好きなんだから」
「…ありえな!頭おかしいじゃん」
照れちゃって〜。またたっちゃうぞ?
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