(三)-2

 ある日ベトナム企業の人間が日本人とともにやってきた。そして日本で働くチャンスがあると言って村々を渡り歩き、学校を卒業した若い少年少女を勧誘していった。二人ともこのときの勧誘で日本にやってきた。

 日本に来る前には、ベトナム・ハノイの日本語学校で日本語を六ヶ月間学んだ。そして日本に渡ってやってきた。

 その費用は働けば返すことができる、その上で故郷の家族に仕送りもできると説明された。そう言われて、それぞれの両親も日本に渡ることを承知したという。


(続く)

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