第573話 地球へ

「なんで地球に行けるんだよ!?」


「エフヨワーヌが、さっきいた場所に地球を引きずり込んだからニャッピ」


「えっ、そうだったのか!? じゃあ、地球も未開の領域のどこかにあるのか!?」


「あるニャッピ。あなたたちがいたところからは、だいぶ離れたところにだけどニャッピ」


「なんでそんなことをしたんだ!?」


「前、言った通り、強い生物を作って、良いものを手に入れるためニャッピ。生物たちを、強くならなければいけない環境に引きずり込んだニャッピ」


「ああ、そういうことなのか」


「やはりあやつはとてつもない悪なのである」


「そうだな」



「もしかして、あの場所って、エフヨワーヌさんが作ったのッピ?」


「その通りニャッピ」


「エフヨワーヌって、神みたいなものなのエガリ?」


「そうかもしれないニャッピ」


 ええっ!?


「俺たち、そんな存在に、よく勝てたものだな」


「『聖服ホンモ・ノージェ・イケー』を破壊した力と、呪いの力はすごかったニャッピ。あのふたつの力で勝ったようなものニャッピ」


「男性たちの熱きおもいは、神をも倒すのかウッマ!」


「素晴らしいダス!」


「じゅふふふ、恨みを買うのは良くないわね、じゅふふふふふ……」


「因果応報である」


 エロと恨みの力で勝ったのか。



「じゃあ、地球に行こうか」


「何しに行くのたん?」


「両親や友人知人の生存確認と、俺の生存報告だな」


「ということは、お義父様とお義母様に挨拶と結婚の報告をすることになるのねッピ!?」


「なら、着替えなきゃニャ!!」


「私も着替えるでヤンス!」


「正妻のわたくしは、正装をしなくてはいけないのです!」


「お姉さんは、このままで問題ないわね」

「ワタクシの攻めた水着も問題ありませんわね!」

「葉という最高の服を着ているワタくしも問題ないにゃぁん」

「炎という最高の服を着ている私も問題ないであるます!」

「湿布という最高の服を着ているわたしも問題ないわよぉん」

「わしさんも問題ないのじゃ~」


「あなたたちは服を着なさい! 不潔ですよ!!」


「セレンさんは顔が見える服を着た方が良いのです」


「仕方ないですね。清潔な正装をしましょうか」


「お前ら、落ち着け!? それができるかは、まだ分からないんだぞ!」


「なら、探してみるニャッピ」


 いきなり空中に海のようなものが映った画面が現れた。


「これはなんだ?」


「地球の映像ニャッピ」


「へぇ、こんなこともできるのか」


「たまに、こうやって生物たちの様子を見ていたニャッピ」


「そうなんだ。じゃあ、これで親父たちを探してみようか」


「わたくしも手伝うのです」


「ああ、頼むよ、チカ」



「ここが日本なのです」


「今はどんな状況になっているのだろう?」


「各地にミョガガベが出現して混乱していたけど、対処法が分かってきて少し落ち着いてきたという感じニャッピ」


「そうなのか」



「ヒモノさん、わたくしの電球が、その人がお義父様だと言っているのです」


 チカが画面を指差した。


 そこには、ムキムキスキンヘッドのお兄さんのようなおじさんのような感じの人が映っていた。


「は? この人が? いや、俺の親父はもっと老けているぞ。別人じゃないか?」


「エフヨワーヌが用意した栄養豊富な何かを食べて、肉体が活性化したのかもしれないニャッピ」


「そんなのあるのか?」


「あるニャッピ」


「わたくしの電球が、セイケ・ンーキィノォコもそのひとつだと言っているのです」


「ああ、あれもなのか」


「レベルが上がって肉体が活性化した可能性もあるニャッピ」


「そうなんだ」



 ん?

 大和撫子やまとなでしこっぽい感じの美女が親父に近付いているぞ。


 しかも、赤ん坊を抱いているぞ。


 あれは誰なのだろうか?


 はっ!?

 ま、まさか浮気なのか、親父!?


「ふむ、さすがはハーレム王ヒモノさんのお父様でございますね!」


「あんな若い女をものにするとはやるでげすぜ!」


「何言ってんだよ、お前ら!?」


「ヒモノさん、わたくしの電球が、あの方がお義母様だと言っているのです」


「おふくろまで若返ったのかよ!?」


「じゃあ、あの子供は誰ッスかね?」


「子供を預かったのだろうか? それとも、孤児を引き取ったのかな?」


「わたくしの電球が、あの子はヒモノさんの実の妹だと言っているのです」


「えっ!? 親父とおふくろは、もう還暦を超えているはずのに、子供ができたのか!?」


「はい、そのようなのです」


「ええ……」


 そんなバカな……


「これも強い生物を作るための作戦の一環ニャッピ」


「そ、そうなのか……」


 エフヨワーヌは、本当にとんでもないことをやってたんだな。



「これは負けてはいられませんでございますね! さあ、ヒモノさん、すぐに雌たちと生殖活動をしましょうでございます!!」


「あのふたりに、孫を見せてやろうでげすぜ!」


「そんなすぐに生まれるわけないだろ!? それよりも、まずは会いに行かないとな!」


「では、着替えてくるのです」


「どんな服が良いかなッスわ?」


「やはり攻めた水着が良いですわ!」

「葉という最高の服を着ると良いにゃぁん」

「炎という最高の服を着ると良いであるます!」

「湿布という最高の服を着ると良いわよぉん」


「それはやめろ!?」


「なんて不潔な! 洗浄しておきましょう!!」


「超激しい腰痛と激痛足ツボマッサージもおまけしておくでござんす!!」


「「「あああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」

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