第530話 ようやく集まった

「他に何かあるのか?」


「『はめた者が強化される能力』というのもあるとげぇ」


「それも名前通りなのか?」


「ああ、そうだとげぇ。指輪をはめた者同士が強化されるとげぇ。人数が増えると、その分、強化されるようだとげぇ」


「そうなのか」


 全員はめたら、どのくらい強くなるのだろうか?



「『はめた者同士が仲良くなると強化される能力』というのもあるようだとげぇ」


「それも名前通りのものなのか?」


「その通りだとげぇ」


「それなら、皆さんと仲良くしなければいけませんでございますね」


「そうだな」


「では、さっそくせいしょ……」

「服や体がまったく傷付かない超激しい腰痛、激痛足ツボマッサージをくらうでござんす!!」


「「あああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」



「『体の一部と認識される能力』というのもあるとげぇ。これも効果は、名前通りのものだなとげぇ」


「なんのための能力なんだ?」


「アティーラのような服を脱がないと使えない能力があっても、使用できるようになるとげぇ」


「ああ、そういうものなのか」



「まだ何かあるのか?」


「いや、もうないぞとげぇ」


「分かったよ」


 トッキィには、いろいろな能力があるなぁ。



「ヒモノ、ヒモノ」


「ん? なんだ、レーアさん?」


「結婚相手を放っておいて、他の女や指輪と話し込むのは良くないのだよ」


「えっ!?」


「その通りなのです!」


「あ、ああ、すまなかったな、チカさん」


「では、続けるのです。さあ、ヒモノさん、上と下の口付けをするのです!」


「ええっ!?」


「何を言っているのですか、チカさん! 不潔ですよ!!」


「わたくしとヒモノさんは、夫婦になったのだから問題ないのです!」


「家も職もない不潔な者たちに、そんなことをする資格はありません!」


 がはっ!?

 鋭い言葉が心に突き刺さる!?


「なら、上の口付けをするのです! このくらいなら問題ないのです!」


「ダメです! ドスケベ色情魔ド変態ケダモノ浮気者のヒモノさんが、不潔な暴走をする可能性があります!!」


「俺の評価がひどすぎる!?」


「清潔で妥当です!」


「ええ……」



「なら、せめて今後わたくしのことを呼び捨てにするのです」


「そのくらいなら問題ありません」


「ああ、分かったよ」



「では、次は第二夫人のセレンさんの番でございますよ。指輪を渡してくださいでございます」


「その第二夫人という呼び方は、なんとも不潔ですね」


「なら、第二回正妻決定戦で勝つしかないでげすぜ」


「そういうことではありません! ヒモノさんが浮気者で不潔だと言っているのです!!」


 耳が痛すぎる!?


「そんなこと今更でげすぜ」


「そうでございますよ。さあ、セレンさん、指輪を渡して、第二夫人になってくださいでございます。その後は、生殖活動でございますからね!」


「イリーセさん、お願いします!!」


「ゆけ、服や体がまったく傷付かないハサミを持った生物でござんす!!」


「「「ぐああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」



「セレンさん、早くしてくださいでございます」


「分かりましたよ。どうぞ」


 セレンさんの指輪を受け取り、俺の指輪に触れさせた。


 そして、セレンさんの左手の薬指にはめた。


 セレンさんの表情が、少しだけ明るくなった気がする。


 もしかして、うれしいのか?


 そう思った直後、セレンさんに、にらまれてしまった。


「これでセレンはヒモノの妻でげすぜ」


「では、セレンさん、ヒモノさんと下の口付けをしてくださいでございます!」


「お断りします!」


「服や体がまったく傷付かないタライをどうぞでござんす!」


「ぎゃふっ!?」

「んぎゃっ!?」

「ごげぶっ!?」



「次はフーカさんでございますね」


「は~い、お姉さんは上と下と真ん中の口付けをするわよ!」


「真ん中!? なんだそれは!?」


「おへそにするのよ!」


「なんでそこなんだよ!?」


「ええ~、なんとなくよ?」


「なんだそりゃぁっ!?」


「どこであれ不潔です! イリーセさん、お願いします!!」


「愚か者には、臭い汁の塊をくれてやるでござんす!!」


「「あああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」



 その後、女性たち全員に指輪をはめた。


「温かくて幸せでヤンス」


「これが愛に包まれているような気分になる能力なのねッピ」


「そういう能力だと分かっていても、なんかうれしいわニャ」


「それは良かったな」



「これでようやく『エロォゲン』で出た三つを集め終えたわけだな」


「これでヒモノさんは殺されなくなったというわけでございますね!」


「めでたいでげすぜ!」


「ああ、良かった」


「今、エロォゲンを使ったら、何が出るのでヤンス?」


「ちょっと使ってみるか。エロォゲン」


 俺の前に白いプレートが現れた。


 『神極聖魔剣しんごくせいまけんマスラァオ・ナオントリィコー・ゼッリィン、聖獣色魔盾せいけだものしきまじゅんボーゴシュラーバ・チィワーゲ・ンカー、聖愛囚輪せいあいしゅうりんハーカバチョッコウ・トッキューの三つがあっても殺される時は殺される。浮気はしない方が身のためだよ』


 そこには、このような日本語が血のような赤色で書かれていた。


「ええっ!? 絶対に殺されなくなるわけじゃないのかよ!?」


「ヒモノさん、もう浮気はダメよッピ!」


「分かってるって!」



「では、ヒモノさん、浴室を探してみましょうでございます!」


「エイシノールやアイワムールみたいなヤツが、他にもいるかもしれないでげすぜ!」


「何言ってんだよ!? もういいっての!?」


「不潔すぎますね! イリーセさん!!」


「服や体がまったく傷付かない辛い粘液、超激しい腰痛、激痛足ツボマッサージをどうぞでござんす!!」


「「「あああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」

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