第460話 絶対に負けられない戦い
「では、本番に臨むニャッピ?」
「ああ、やるぞ。すぐに対戦できるのか?」
「できるニャッピ。用意してくるから、ここで待っているニャッピ」
「分かったよ」
木星着ぐるみの変人が競技場を出て行った。
「超豪華賞品を絶対に手に入れてやるでゴザル!!」
「がんばるキュ!!」
このふたりは気合十分だな。
「ああ、仕事中毒の夫に付き合わされてつらいでナンス……」
「ヒモノさん、愛する妻のために休みを取りましょうでナス~」
「まったくですねトーラ」
「お前らが怠けすぎなだけだろ!」
こいつらは相変わらずだな。
「お待たせニャッピ。用意ができたから移動するニャッピ」
「ここでやらないのか?」
「さっきの試合で競技場が荒れているから、場所を変えた方が良いニャッピ」
「ああ、確かにそうだな。すまなかったな」
「そこは気にしなくて良いニャッピ。それじゃあ、案内するニャッピ」
別の競技場にやって来た。
「ここで試合をしてもらうニャッピ。対戦相手はもう配置に就いているニャッピ」
「赤いゴール付近にいる連中が対戦相手なのか?」
「その通りニャッピ」
そこには、白いボートの先端部分から人間の足が生えているように見える化け物がいた。
身長二メートルくらい、足の長さは一メートルくらい。
足は小麦色で筋骨隆々、無駄毛はない。
数は百体くらいいる。
「あいつらは、船の先端部分みたいに見えるざますね」
「ああ、そうだな」
「ということは、あいつらは『
「ええっ!? そんなのにしなくていいっての!?」
「さあ、あなたたちも準備するニャッピ」
「ああ、分かったよ」
「ヒモノさん、今回はどうするのッピ?」
「うーん、そうだなぁ……」
「おっさん、今回は俺様がやってやるぜ!」
「そうか? では、頼むよ、聖剣」
「任せておきな!」
聖剣が競技場の中央、俺たちはその後ろに移動した。
「準備できたぞ」
「分かったニャッピ。それでは、まずは代表者同士で挨拶をしてもらうニャッピ」
「えっ!? そんなのあるの!?」
「ヒモノ、近付いて来るのがいるわよニャ」
「さっさと挨拶をして来いよ、おっさん」
「分かったよ」
「お初にお目にかかるフネセンッ。私は『クーデスヴェード・クヒョッヒョピィナ・パゲエノミタル・クマタロキタターナ・ズロヅカーヌ』だフネセンッ。よろしく頼むフネセンッ」
船首の選手のひとりが、そう言った。
名前長いな!?
俺も自己紹介をした。
「美味しそうな人間さんたち、正々堂々と戦おうフネセンッ」
「美味しそう!? 俺たちを食べる気なのか!?」
「無論、勝ったら食べるフネセンッ!」
ええっ!?
絶対に負けられない戦いが、ここにある!?
「そろそろ始めるニャッピ」
「ああ、分かったよ」
俺とクーデスヴェードは元の位置に戻った。
「それでは、開始ニャッピ!!」
「おっしゃっ! いくぜ!!」
聖剣がシャイニングブミブミ・セイクリッドテカテカテカリンマッスルを放った。
「「「ブミッチョォォオオオォオォォオォオォオオォォオォォッ!!!!!」」」
白黒
船首の選手たちの足が消え、船首の部分が地に落ちた。
「全滅を確認ニャッピ。試合終了ニャッピ」
「勝ったか」
「楽勝だったな!」
「そうだな、聖剣。お疲れさん」
「これで豪華賞品がもらえるキュ!」
「やったでゴザル!」
「おめでとうニャッピ。それじゃあ、賞品を持って来るニャッピ」
木星着ぐるみの変人が競技場を出て行った。
「むむっ、あいつらも食べられるでゴザル!」
「なら、食べるキュ!」
船首の選手たちを拾い集めた。
さらに、ステータスウィンドウせんべいとエクスレトも拾い集めた。
そして、ステータスウィンドウせんべいを見てみた。
ん?
名前が記載されているな。
こいつは『ゲメローオレ・カザダエケーユン・モロビツワウマタ・ヅセハドカヂゲ・ロカエパソ』というのか。
長い名前だなぁ……
レベル三千億。
ステータスは素早さが高めだな。
特殊能力は『体のどこかに人間の足を出す能力! ひと組限定です!』か。
他のも見てみよう。
こいつは『ヘソスズメ・コケコケピヨピヨ・ピィヤァーピヤ・ヘホノアガ』という名前なのか。
他の項目は、さっきと同じだな。
こいつは『ウワーキシナー・イゾウトイイーツツ・マッタクモテナイカ・ラデキナイゾーウ』というのか。
こいつも他の項目は一緒だな。
他のものも見てみた。
どのせんべいにも、名前が記載されているな。
しかも、みんなすごく長い。
ここの連中は、こういう名前が流行っているのかな?
まあ、どうでもいいか。
「ヒモノさん、エクスレトはどうするのッピ?」
「たくさんあるし、みんなで分けるか」
「分かったでヤンス」
エクスレトを分配し、取り込んだ。
誰もレベルは上がらなかったようだ。
「お待たせニャッピ」
木星着ぐるみの変人がやって来た。
その後ろから、練習試合で戦った人形と同じものが、何かが載せられた銀色のワゴンを押しながらやって来た。
しかも、何人もいるな。
あれが超豪華賞品なのか?
いったいなんなのだろうな?
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