第338話 とうとう神に?

「ヒモノさん、準備ができましたよミャン! さあ、なめてくださいミャン!!」


「ああ、分かったよ」


 俺はステーさんのヘソに顔を近付けた。


 大きな双子山が、すぐ近くにある。


 なんという絶景だ!

 アソコにぐっと来るものがあるな!


「ヒモノさん、不潔なことを考えてないで、早く終わらせてください!」


「わ、分かったよ、セレンさん…… それじゃあ、なめるぞ、ステーさん」


「あ、ああ、いつでも良いぞ」


 俺はこしあんのようなものをなめた。


「ぁ…… んん……」


 ステーさんのなまめかしい声が聞こえてくる。


 愚息よ、静まるのだ!!


「ふむ、これは生殖能力を強化する能力・Zを使用した方が良さそうでございますね」


「性欲を超ハイパースペシャル増進させる能力も使ってやるでげすぜ」


「洗浄します!!」


「服や体がまったく傷付かない電気も付けるでござんす!」


「「ぬわあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」


 悪が成敗されたようだ。



「よし、なめ終えたぞ」


「あ、ああ……」


 ステーさんがグッタリとしている。


 すさまじい色っぽさだな。


「ステーさん、ヒモノさん、お疲れ様でしたミャン!」


 リザァカさんが鼻血を出しながら話しかけてきた。


 またインスピレーションが、あふれ出たみたいだな。


「では、ヒモノさん、次は私のおヘソをなめましょ……」


「不潔すぎるので、洗浄します!!」


「服や体がまったく傷付かないハサミを持った生物もサービスするでござんす!」


「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」


 ぬるま湯をぶっかけられた後、ザリガニクワガタに鼻と頬を挟まれた。



「リザァカさん、ステータストッピングは成功したのか?」


「はい、成功したような気がしますよミャン!」


「それは良かった。今回はどうな…… うっ!?」


 また体から何かが抜け出るような感覚がしたぞ!?


 これはもしかして!?


「ヒモノさん、いきなり人が現れたでヤンス!」


「それはステータス令嬢なのか?」


「はい、その通りなのです! あそこにいるのです!」


 チカさんが手のひらを向けながら、そう言った。


 セミロングでストレートの緑髪。

 緑眼。

 おっとりした感じの端正な顔立ち。

 中背。

 スタイルは非常に良い、出るべきところがとてつもなく出ている。

 金の刺繍ししゅうを施された西洋の法衣のような服、白いブーツを着用。


 そこには、このような姿をした美女がいた。


 見た目は聖職者って感じだな。


 マトモそうな人に見えるけど、どうなんだろうな?


 まあ、とりあえず、話しかけてみるか。


「やあ、初めまして、君はステータス令嬢なんだよな?」


「はい、その通りです、我が神よ」


「神? 人知を越えている存在の?」


「はい、その通りです、我が神よ」


「我が神って、俺のこと?」


「はい、その通りです、我が神よ」


「なんで俺が神なんだよ!?」


「わたくしを生み出したのですから、神に決まっています、我が神よ」


「そういうものなのか?」


「そういうものなのです、我が神よ」


「そ、そうか……」


 まあ、いいか。



「君はなんのステータス令嬢なんだ?」


「信仰心です、我が神よ」


「そうだったのか」


 だから、神扱いしてくるのか。



「自己紹介がまだだったな。俺は紐野ひもの ひとしだ」


「ヒモノかみですね。分かりました」


 ヒ、ヒモノかみ!?


 ヒモの神様みたいじゃないか!?


「その呼び方はやめてくれないか?」


「では、ヒモノしんと呼ばせていただきます」


「あ、ああ……」


 まあ、ヒモノかみよりはマシか。



「君に名前はあるのか?」


「いえ、ありません、我が神よ」


「なら、名付けるか。どんなものが良いかな?」


「我が神に名付けていただけるのなら、いかなるものでも受け入れます」


「そ、そうか…… じゃあ『ミィカ』というのはどうだろう?」


「素晴らしい名です! ありがとうございます、我が神よ!」


「では、よろしくな、ミィカさん」


「我が神よ、わたくしに敬称は不要ですよ」


「ああ、分かったよ、ミィカ」


「はい、では、よろしくお願いします、我が神よ」


 他のみんなも自己紹介をした。



「ミィカは何ができるんだ?」


「『信者を集めると奇跡を起こせる能力』が使えます、我が神よ」


「それは名前通りの能力なのか?」


「はい、その通りです、我が神よ」


「奇跡って、何が起きるか分かるのか?」


「いいえ、分かりません、我が神よ。ただ、信者たちの思想に関係あることが起きるようです」


「そうなのか」


「では、ミィカさん、ワタクシが信者になりますでございます」


「分かりました。では、セイカさんは今から『ヒモノ教』の信者です」


「ヒモノ教!? なんだよ、それは!?」


「ヒモノ神を信仰する宗教です、我が神よ」


「ええっ!?」


 なんじゃそりゃぁっ!?


 怪しすぎだろ!?


 俺を信仰して、なんの意味があるんだ!?



「これで奇跡を起こせるのでございますね?」


「はい、ヒモノ神の奇跡を起こせます」


「なら、さっそく起こしてくださいでございます!」


「では、ヒモノ神に祈りなさい」


「はい、ヒモノさんが生殖活動をしまくりますようにでございます」


「おい、やめろ!?」


「それでは、能力を発動します!! おおっ、我が神、ヒモノ神よ、奇跡を起こしたまえ!!」


「ええっ!?」


 そんなので奇跡が起こるのか!?


 訳が分からないぞ!?

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