第330話 ハーレム大戦とは?

「ヒモノさん、そろそろ暗くなってくるのです」


「なら、今日はここで野宿をしようか」


「ええ、そうしましょうッピ」


「では、テントを張りますね」


「ああ、頼むよ、コロモ」


「たくさん釣れたでゴザル!」


「リリィお姉さん、料理してキュ!」


「分かりました」


 リリィさんが料理をし始めた。



「ヒモノさん、シュラーさんを観察して良いですかでエルフッ?」


 メィロポマとカエゼーユがやって来た。


「良いか、シュラー?」


「構いやせんぜ、ヒモノのアニキ」


「ありがとうございますでエルフッ」


 メィロポマとカエゼーユがシュラーを観察し始めた。



「おふたりは、アニキとどんな関係なんでやすか?」


「妻ですでエルフッ」

「妻だなでダエルッ」


 また即答した!?


「そうなんでやすか。ヒモノのアニキはモテやすねぇ。さすがでやす!」


「それはどうも」


「アッシの仕事がたくさんありそうで、うれしいでやすぜ!」


 それはない方が良いのだがなぁ……



「ところで、君たちは、本気で俺の妻になるつもりなのか?」


「はい、そうですよでエルフッ」


「一時の気の迷いではないのか!?」


「いや、本気で妻になろうと思うでダエルッ。ヒモノさんは、私たちをめとるのが嫌なのかでダエルッ?」


「いや、そういうわけではないぞ! ふたりともすさまじい美女でうれしい限りだ!」


「あ、ありがとうございますでエルフッ」


 メィロポマとカエゼーユが照れているようだ。


 とてもかわいい。



「なんで妻になろうと思ったんだ?」


「ヒモノさんはとても魅力的ですよでエルフッ」


「私もそう思うでダエルッ」


「それはどうも」


 少々照れくさいなぁ。


「それに、私は元々結婚願望がありましたから、ちょうど良い機会だと思いましたでエルフッ」


「私も同じだでダエルッ」


「そうなのか」


 美人で性格も良くて結婚願望があるのに、結婚できなかったのか……


 なぜなのだろうか?



「ハーレム大戦のせいで、結婚できそうにないと思っていたが、こんな良縁に恵まれるとはなでダエルッ」


「そうですねでエルフッ。ありがたいことですでエルフッ」


「そのハーレム大戦って、なんなんだ?」


「私たちのいた世界で、ハーレムが流行したんだでダエルッ。そして、人々はハーレムを作ろうとしたんだでダエルッ」


「その結果、各地でもめごとが多発し、しまいには世界規模の戦争になってしまったのですでエルフッ。それがハーレム大戦ですでエルフッ」


「ええ……」


 ちょっとくだらなさすぎないか……



「私たちは世界に絶望して、新しくできた睡眠薬を服用して、不貞寝ふてねしましたでエルフッ」


「そして、ヒモノさんに出会ったというわけだなでダエルッ」


「そうだったのか」


 睡眠薬って……


 もしかして、ふたりは永眠しようとしていたのか?


 どうなんだろうな?


 まあ、そんなの聞く必要はないか。



「夕食ができましたよ」


「それじゃあ、食べに行こうか」


「そうですねでエルフッ」


 俺たちは夕食を取った。


 そして、セレンさんに洗浄してもらった。



 さて、そろそろ寝ようかな。


「ヒモノ、わら人形がなくて不安ですぜ…… 今日は一緒に寝ようですぜ……」


「なんでそうなるんだよ!?」


「ヒモノに抱き着いていると、安心できるからですぜ……」


 メイがそう言って、抱き着いてきた。


「ああ、やはりこうしていると、安心ですぜ……」


「確かわら人形って、一日一体ずつ生産されるんだっけ?」


「その通りですぜ……」


「仕方ない、今日は一緒に寝るか」


「ありがとうですぜ……」



「ヒモノさん、何をしているのッピ!」

「ヒモノ、メイと何をする気なのニャ!」

「ヒモノさん、また浮気をするのでヤンス!?」


「違う! メイがわら人形がなくて不安だって言うから、一緒に寝るだけだって!」


「一緒に寝るッピ!? やっぱり浮気じゃないのッピ!」


「違うっての!」


「なら、ワタクシも一緒に寝るわよッピ!」


「なんでだよ!?」


「ワタクシも、なんか不安だからよッピ!」

わらわも不安だから、一緒に寝るわニャ!」

「なら、私もそうするでヤンス!」

「それなら、お姉さんも一緒に寝るわ」

「ワタクシもご一緒しますわ!」

「私も一緒に寝るわッスわ!」


「ふむ、なるほど、なら、ここは皆さんで一緒に寝ましょうでございます。そして、生殖活動もしましょうでございます」


「どうやらもう一度洗浄されたいようですね!」


「いや、そんなことはないぞ!?」


「問答無用! 洗浄します!!」


「服や体がまったく傷付かないハサミを持った生物もおまけするでござんす!」


「「「ああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」


 洗浄されて、挟まれた。



「ヒモノ、ひとりでは寝られないですぜ……」


「俺以外の人と寝れば良いんじゃないか?」


「ヒモノじゃないと不安ですぜ……」


「ええ……」


「仕方ありませんね。今日はヒモノさんとワタシとメイさんで寝ましょう」


「なんでセレンさんまで!?」


「ワタシが見張っていないと、ヒモノさんがメイさんに不潔なことをするからです!」


「そんなことしないっての!?」


「そうでございますよ、セレンさん。ヒモノさんは不潔なことなどしませんでございます」


「その通りだぞ!」


「ただ、生殖活動をするだけでございます」


「そんなことしないぞ!?」


「なんて不潔な! 洗浄します!!」


「「ぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」


 結局、俺はセレンさんとメイに挟まれて寝た。


 両手に花だなぁと思っていたら、セレンさんにまた洗浄されてしまった。

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