第279話 本の水着たたきとモザイクたたき
「ヒモノさん、あちらから敵が来るのです!」
チカさんが指差して、そう言った。
その方向から、空飛ぶ何かが向かって来ていた。
高さ二メートル強くらい、幅二メートル弱くらい。
黒いハードカバーの本のような見た目をしている。
数は五〇体くらいいるようだ。
さっきの破裂音に釣られて来てしまったのか?
「どうやらあれも角のようざますね」
ユモアの声が聞こえてきた。
「えっ、どこが? そんなの生えていないじゃないか?」
「本のような見た目だからざますよ」
「えっ、本!? あっ、もしかして、hоrnと言いたいのか!?」
「正解ざます! なかなか腕が上がってきたざますね!」
「そうなのか? そんなくだらないダジャレが分かったくらいで?」
「間違いなく上がっているざますよ!」
「そうだったのか」
うれしくないなぁ。
「ヒモノ様、ここはワタクシが責任を取って倒しますわ!」
「そうか? なら、頼むよ、ルメーセ」
「お任せください!」
ルメーセが巨大な赤い水着の
「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」
本型の敵たちをなぎ払った。
むっ、また本型の敵たちが向かって来たぞ!?
頑丈なヤツらだな。
「ならば、もう一度なぎ払って差し上げますわ!」
ルメーセが再び攻撃した。
「「「ひああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」
また本型の敵たちをなぎ払った。
えっ!?
またまた向かって来た!?
あいつらHPが高いのか!?
「その攻める姿勢だけは褒めて差し上げますわ! ですが、それだけでは勝てませんわよ!!」
ルメーセがまたまた攻撃した。
「「「ぶひぃああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」
またまた本型の敵たちをなぎ払った。
はぁっ!?
またまたまた向かって来やがったぞ!?
なんて頑丈なヤツらなんだ!?
「しぶといですわね!」
ルメーセがまたまたまた攻撃した。
「「「ブヒィィィイィィィイィィィイィィィイィィィイィィィッ!!!!!」」」
なぎ払われた本型の敵たちが、豚のような悲鳴を上げた。
「あれって、もしかして……」
「わたくしの電球が、あの敵は水着で
「やはりかよ!?」
ここの敵は変態ばかりだな!?
「なんて不潔な! 徹底洗浄しなくては!!」
「待つでゴザル! あいつは食べられるでゴザル!」
「なら、食べられるように倒すキュ!」
「仕方ねぇな! ここは俺様に任せておきな!!」
聖剣がシャイニングブミブミ・セイクリッドテカテカテカリンマッスルを放った。
「「「ブミッチョォォォオォォォオォォォオォォォオォォォッ!!!!!」」」
本型の敵たちを倒した。
「また敵が来るのです!」
「えっ!? また!?」
「はい、悲鳴を聞き付けてやって来たようなのです!」
「ええ……」
なんて面倒な!?
「来たのです!」
チカさんが指差しながら、そう言った。
その方向から、また本型の敵が向かって来た。
数は五〇体くらいいる。
「では、またワタクシが……」
「いや、待て、ルメーセ! 他の方法で倒そう!」
また悲鳴のせいで、敵が来てしまうかもしれないからな。
「ならば、私がやるであります!」
マモリさんがモザイクを大量に発射した。
「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」
本型の敵たちを倒した。
「またあいつら悲鳴を上げやがったな」
「ですが、今回は敵に気付かれてはいないようなのです」
「そうか。良かった」
「なら、食べるキュ! リリィお姉さん、料理してキュ!」
「分かりました」
リリィさんがチェーンソーを取り出して、本型の敵たちを切り始めた。
「では、余はMPを回復させるゾヨ」
「ああ、分かったよ」
杖ちゃんが寝てしまった。
「それじゃあ、杖ちゃんが起きたら、出発しようか」
「ええ、そうしましょうッピ」
「その前に、お
「私はあのクッションをもらっていくわッスわ」
「持っていけるものは、全部もらっていきましょうアル」
「そうねダネ」
「おおっ、なんとワイルドな生活なのだろうでロロ~」
「さすがはハーレム王ねでアメ~! これもメモしなきゃねでアメ~!!」
角ハウスにあるものを、頭に収納した。
ついでに、イアーユさんとヴィーミラを起こした。
「社長、エクスレトとステータスウィンドウせんべいを拾っておきましたよ。どうぞ」
「ありがとう、コロモ」
エクスレトを取り込んだ。
体に変化はないようだ。
ステータスウィンドウせんべいを見てみた。
レベルは千四百億。
ステータスはHPと防御力が高めで、頭脳が低めだな。
ん?
こっちのは、頭脳はそれほど低くはないな。
どういうことなのだろう?
まあ、どうでもいいか。
特殊能力は『空を飛べる能力』と『角が硬くなる能力』か。
角が硬いんだ。
殴られなくて良かった。
「皆さん、できましたよ」
リリィさんが調理台に皿を並べた。
そこには、白っぽいウニの中身のようなものと、黄色っぽいウニの中身のようなものが盛り付けられていた。
「リリィさん、これはなんだ?」
「先程の敵の中身を切って、塩焼きにしたものです」
「そうなんだ」
本の中身がこんなにウニっぽいのか。
「なぜ色が違うのだろうか?」
「わたくしの電球が、水着で
「またそういう体質なのか?」
「はい、そうなのです。白い方が水着で叩いた方なのです」
「そうなんだ」
変なの多いなぁ。
まあ、いつものことか。
では、食べてみるか。
黄色い方はウニっぽい味で、白い方は豚肉っぽい味がした。
食感は両方ともウニっぽかった。
どちらも、とても美味しかった。
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