第191話 天ぷらタケノコバナナ狩り
「むっ、こいつはうまいらしいでゴザル!」
プリーディさんが掲示物を指差し、そう言った。
ほう、美味しいのか。
ちょっと見てみよう。
ふむ、見た目はイカの天ぷらのような感じの、衣に包まれた直方体だな。
それと獣のような形の、黒い足が四本あるようだ。
名前は『スシス・キヤキ』というのか。
寿司、すき焼き?
天ぷらではないんだな。
特徴は、全長二メートルほどある巨体で突進して来るらしい。
そいつは恐ろしいな。
味は非常に良いらしい。
それはちょっと興味あるな。
居場所は『キィジャーナ・イーヨ大森林』という場所にいるそうだ。
木じゃないよ大森林?
妙な名前だなぁ。
それで、その大森林はどこにあるんだ?
おっ、地図も張ってある。
見てみよう。
ふむ、大森林は『バスヴァヴェド』という町の東にあるみたいだな。
「このバスヴァヴェドというのが、この町の名前なのかな?」
「わたくしの電球が、その通りだと言っているのです」
「やはりそうなのか」
値段は一体二百万カカネネだそうだ。
結構高額みたいだな。
「むむっ、こいつらもうまいらしいでゴザル!」
プリーディさんが二枚の掲示物を指差して、そう言った。
どれ、見てみようか。
見た目は、人間の足が生えたタケノコのような感じだ。
結構不気味なヤツだな。
名前は『タ・ケノーオ・トナー』だそうだ。
竹の大人?
また妙な名前だなぁ。
特徴は、全長二メートルほどで、蹴り技が得意らしい。
皮をむくと食べられる、味は非常に良いらしい。
居場所は、こいつもキィジャーナ・イーヨ大森林にいるのか。
値段は一体二百万カカネネだそうだ。
こいつもなかなかの高額だな。
もう一枚の方も見てみよう。
見た目は人間の手足が生えた、光沢のある茶色のバナナみたいな感じだ。
名前は『コゴキ・フプブリ』だそうだ。
うーむ、どこかの害虫みたいな名前だなぁ。
特徴は、全長二メートルほど。
強さはそれなりだが、数が多いらしい。
皮をむくと食べられるらしい。
とても美味しいと書いてある。
居場所は、またキィジャーナ・イーヨ大森林なのか。
値段は一体二〇万カカネネだそうだ。
「このキィジャーナ・イーヨ大森林に行くでゴザル!」
「そうしようキュ!」
「俺は構わないけど、みんなはどうだ?」
「ワタクシも構わないわよッピ」
「妾もよニャ」
みんな賛成のようだ。
「では、決定だな。出発しようか」
「むっ!?」
「ん? どうしたんだ、ケイカさん?」
「今、悪が現れたような気がしたのである」
「えっ!?」
「だが、すぐに消えたのである」
「そうなのか。悪って、そんなすぐに消えるもんなのか? 気のせいじゃないのか?」
「ううむ、それはよく分からんのである!」
「そうか。なら、気にしても仕方ないな。今は、大森林に行くことにしよう」
「うむ、そうであるな……」
俺たちは町を出て、飛び立った。
「ヒモノさん、わたくしの電球が、ここがキィジャーナ・イーヨ大森林だと言っているのです」
チカさんが地上を指差して、そう言った。
「えっ? ここが?」
地上には、竹のような植物が大量に生えていた。
なんか森というより、広大な
まあ、そんなのどうでもいいか。
「では、行こうか」
「たくさん
「がんばるでゴザル!」
「ああ、そうだな」
「みんながんばるでナンス! 宿代を確保するのも忘れるなでナンス!」
「皆さん、がんばってくださいねでナス~」
「何言ってんだ!? お前らも探すの手伝うんだよ!」
「ええ~、面倒でナンス!」
「そうですよでナス~」
「やかましい! さあ、行くぞ!!」
俺たちは地上に下りて、
獲物はいないかな?
「おい、テメェら、何やっとんじゃスシッ!?」
「お前らこそ、何やっとるんじゃタケッ!?」
「それはこっちのセリフじゃコプッ!?」
「どうやら誰かが言い争いをしているみたいだな」
「ええ、そうねッピ。これは確認してみた方が良いと思うわよッピ」
「そうだな。トーリさん、偵察用鳥類を飛ばしてくれ」
「了解ッス」
偵察用鳥類が飛んで行った。
「ヒモノ、見つけたッスよ」
画面には、スシス・キヤキ、タ・ケノーオ・トナー、コゴキ・フプブリの群れが映っていた。
「うわぁ、結構数が多いな」
それぞれが五〇体くらいいるように見えるぞ。
「そうねッピ。こんなにいると不気味ねッピ」
「ああ、そうだな」
あいつら何を言い争っているのだろう?
「テメェら、ここは我々の昼寝場所だぞスシッ!!」
「何言っとんじゃタケッ!? ここは私たちの昼寝場所だタケッ!!」
「違うに決まってんだろコプッ!? ここはうちらの昼寝場所だコプッ!!」
画面から音声が流れてきた。
「あれは縄張り争い中ってところッスかね?」
「みたいだな。あいつらにもそういうものがあるのか」
意外と大変なんだな。
「さて、あいつらをどうしようか?」
「このまま放っておけば、勝手に争って数が減るんじゃないのニャ?」
「そうかもしれないな」
「ただ、それだと損傷がひどくて、買い取ってもらえなくなる可能性があるわねッピ」
「それは、あり得そうだな」
「それなら、拙者たちで倒すでゴザル!」
「どうやって?」
「がんばって倒すでゴザル!」
「無策かよ……」
それはちょっとなぁ……
「ヒモノ様、ここはワタクシの水着縛りで、拘束してしまいましょう」
「えっ? 結構数が多いけど、やれるのか?」
「あの程度なら、問題ありませんわ!」
「そうなのか」
あいつらを全員水着で縛るのか……
ひどい光景になりそうだが、確実に倒せそうだ。
これは採用で良いかな。
「なら、そうしようか」
「はい、お任せください!」
「よし、では、行こうか!」
俺たちは
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