異邦人

 焼け付く太陽の日差しを浴びながら

 叫びと悪罵が飛び交う職場へ向かう

 鼻につく街路樹の下のビルピットの汚泥の臭い

 あついあつい、乗り込んでくるエイリアンズ、

 うるさくて料金の支払い方だって知りはしない、だけどおれはその先でもっとエイリアンズと出会うのだから我慢が出来る、

 俺たちはみなエイリアンズだ、

 そうしておれはこの胸くその悪さを受け入れる。

 おれたちはエイリアンズ。


 ともに不快になっていく共同体、もうすぐ死ぬこの国の。

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