発掘18日目

【8月23日 金曜日 曇り時々雨】  


本日の朝食:ごはん、スクランブルエッグとウインナー、味噌汁   

昼食:お弁当

夕食:ご飯、忘れた、味噌汁


 発掘開始から15日目。


 本日も天気は良くない。作業としてはここのところ恒例となった精査と遺構のライン引きとなった。ゆっくりとではあるが各遺構のラインは見えてきている。我々の力ではなく基本先生方に頼ることになってしまったのはちょっと悔しいが。ようやく小溝と斜め溝の切り合いが見えた。どうやら小溝は斜め溝に切られていて、さらに一号溝が小溝に切られていた。

 そして相変わらず遺物係の統括である同僚は自分の区画から出てこない。しかも奴の近くに奴と同じグループに所属する同輩の遺物が名前もつけられずに放置されていた。区画が違うとかならまだ許容できるがお前ら同じ班だろ。本当に、仕事にまで私情を持ち込まないでほしい。人間関係とかどうでも良いから仕事して。私ですら他所の点上げ手伝ってるのに統括が自分の区画に引きこもるとかあり得ないから。さすがに腹に据えかねたので風呂に行ったついでに私にしては珍しく直球で「どうにかしてくれ」と言ったらなんて返答したと思う?『だって俺の区画大変なんだもん』。……は?お前、最初に与えられた仕事よりも自分の区画に夢中とかマジでふざけてんのか。俺だって自分のグループあるのに他のとこの遺物も見てんだぞ?いい加減にしてくれマジで。そんな俺の心の叫びには気づかず時に笑顔で時に真剣な眼差しで『今日責任者の一人に質問されて議論ができた。やっと土俵に上がれた気がする』とか『あー、マジで概報の文章書きたいわ』とか『俺のトレンチマジで解釈難しいんだけど』とか言ってくるからもう溜まる溜まる。全部ぶちまけたいところだがそれ言ったら辞めちゃうだろうから必死に我慢してる俺はもう少し報われても良い。ほんとにもう、基本俺は家に帰りたいが、今回ばかりは同僚に帰ってほしい。頼むから笑顔で俺の隣に来るのやめてくれ。

 そういえばひとつ朗報が。長い間探していた銃のカスタムパーツが見つかり、無事落札できた。家に帰って改修するのが楽しみ。


                                                  やる気ゲージ 82/100

ストレスゲージ 52/100

        

                 帰宅まであと10日

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