さゆきさんの気持ち(エッセイ)

うな重が食べたくて

こんにちは、さゆきです。

最近、派遣で食品工場で勤め始めました。ラインの検品作業です。食品工場もライン作業も検品も苦手なのですが、家から近く工場内は涼しく午後からの勤務で、お給料が週払いできます。

立ち仕事で同じ作業を連続ですることが多いです。たまに重いものを持ちます。思ってたよりだいぶ体力を使います。

商品がすごい速さで流れてきます。みんなものすごい速さで手を動かして検品してます。あんなに速く動けないよと思ってます。

話しかけてくれる人達が「最初の一週間から一ケ月は体がきついけど慣れてくるから、だんだん体力付いてくるから、スピードにも慣れてくるから」と励ましてくれました。そういう体になってくるらしいです。

「何でこんな機械みたいな動きしないといけないんだ。辞めてえ、いつ辞めよう」と思いましたが、会社で何千円もするうな重を注文してくれまして「うなぎを食べるまでは辞めれない、その後は知らん」と頑張りました。うなぎ、何年も食べてないんです。もう何年もうなぎ味のふりかけやうなぎパイしか食べてません。

しかも何千円もするうな重なんて食べたことないです。スーパーのや、ファミレスの小さいうな丼くらいです。このチャンスを逃したら一生食べれないかもしれない。

何日か休んでしまいましたが、やっとうな重の日になりました。私の分、ちゃんと注文してくれただろうか忘れられてないだろうかと不安になりましたが大丈夫でした。

美味しかったです。「この先、一生食べれないかもしれないと思って」と先輩に言ったら「来年もあるわよ」とおしえてくれました。毎年夏に会社で注文してるそうです。

それから仕出し弁当が給与天引きだと知って別の日に注文してみました。近隣のお弁当工場から届けられてます。どうせ美味しくないんだろうと思っていましたが、まあまあ美味しかったです。仕事に来る楽しみができました。

でも前の日に注文しないといけません。「明日は休んでしまうかも」という時は注文しないでおきます。

月曜日は注文したのに休んでしまう人が多いのか、週末に注文できないそうです。

来週の月曜のお昼は何にしようかと考えています。ミニストップの炊きたておにぎりが好きなので唐揚げとセットのを買いたいです。