第118話 しば犬の彼との生活
雷にはおののいている彼ですが、それ以外ではだんだん自信をつけてきております。
それは、お散歩から帰ってきた時だったり、ご飯を食べる時だったり。
とにかく、迷いがなくなった感じですかね。自分の家、自分のご飯。自分のおやつ。家族と。それは嬉しい変化なのです。
前の子にはね、できなかったことをしようって、決めていて。だからって特別なことではなくて。
朝はおはようって声をかけるとよって来てくれますし、夜はおやすみ、の前に、今日もおりこうさんだね。いい子だね、偉いね。どうもありがとうね。また明日、みんなで一緒に遊ぼうねと声掛けをします。
よほど私の具合が悪くない限り、声かけはほぼ毎日つづけています。
人生って、先のことがわからないじゃないですか。だから、感謝できる時に感謝して。今日も生きていてくれてありがとうって、一日を終えると、心のつっかえとか、そんなものがなくなるのですよね。
彼も、目を細めて、私の顔を見ていてくれて、とても幸せな時間なのですよね。
ですが相変わらず、扇風機の風向きでカレンダーがぱらってすると、驚いてしまうところもありますけども。
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます