4話


512:転生者

誰か俺の話を聞いてくれ

 


 


513:名無しのスレ民 ID:4nNU3ni7o

どしたん

 


 


514:名無しのスレ民 ID:3H6JcNEsk

いいぞー

 


 


515:名無しのスレ民 ID:bA0qbrP3y

暇だし聞いてやんよ

 


 


516:名無しのスレ民 ID:KjNfebg1B

(ここまでがテンプレ)

 


 


517:名無しのスレ民 ID:Yu05C8lKz

で、どしたんイッチ?

 


 


518:名無しのスレ民 ID:D2dQv4a0l

何かあったの?

 


 


519:転生者

テンプレサンクス


ワイ、食品を買い込みに近くのスーパーに出かける

帰ったら玄関に小さな靴があって怪しむ

部屋に入ったら美幼女がおった←いまここ

 

どうすればいい?




520:名無しのスレ民 ID:G0zYVvE+q

もしもしポリスメン?

 


 


521:名無しのスレ民 ID:6Ym4bbd53

イッチ遂にやったか……

 


 


522:名無しのスレ民 ID:Tch/JzhMd

彼は何時かやるんじゃないかと思ってました

 


 


523:名無しのスレ民 ID:uzwMkmlrv

写真はよ!

 


 


524:名無しのスレ民 ID:XESQA1rqT

美幼女はよ!

 


 


525:転生者

お前らなぁ……



xxxxxxxxxxxxxxx.jpeg


 

これでええか?

 


526:名無しのスレ民 ID:Ti5eFsBpe

うぉおおおおお!!!

 


 


527:名無しのスレ民 ID:NcWAEB1Wo

美幼女!美幼女!美幼女!

 


 


528:名無しのスレ民 ID:Tt6WSuJqP

ロリコンのワイ 尊死

 


 


529:名無しのスレ民 ID:N9rp4E6fv

こんな義妹がほしい

 


 


530:名無しのスレ民 ID:/wkcaC3Ki

この華奢な身体つきと手足のサイズ感そして幼さの残る顔立ちから見るに……小学4年生 つまり9歳くらいやな

 


 


531:転生者

>>530 正解や キモすぎて引くで

 


 


532:名無しのスレ民 ID:2YBGxfJqQ

ロリコン博士ぇ……

 


 


533:名無しのスレ民 ID:1zDYTXhWt

業が深い

 


 


534:名無しのスレ民 ID:NvfiaZGHq

これが末期童貞か 

 


 


535:名無しのスレ民 ID:JIkAZ1AdS

その子どこから来たの?迷子?


 


 


536:転生者

いやワイさっぱりや


でもワイを見た途端


「お兄ちゃん……しゅきっ……美空をお嫁さんにして! 」


そう言って抱きついてきたんや



正直ワイ、ロリコンかもしれん

 


537:名無しのスレ民 ID:0WtnA2Vy3

もしもしポリスメン?

 


 


538:名無しのスレ民 ID:2JhH6L7SZ

イッチ……お前って奴は……失望したよ


そこ代われ

 


 


539:名無しのスレ民 ID:DkUojNqTy

へぇ……美空って言うんだ 可愛いね



ねぇ美空たん…ワイじゃダメ………かな??



 


540:名無しのスレ民 ID:zDiN8/a1y

>>539 ダメに決まってんだろ帰れ

 


 


541:名無しのスレ民 ID:s9NYFwO0N

イッチの場合イケメンだからええけどワイらがやったら即刑務所やで


 


 


542:名無しのスレ民 ID:hMm+XC7Y2

くそイケメン死すべし

 


 


543:名無しのスレ民 ID:kJ1hbVMoZ

優しい人がタイプです!(イケメンに限る)

 


 


544:名無しのスレ民 ID:qvSaDzLsC

やめろそれは俺に効く

 


 


545:転生者

あ、何か美空ちゃんの家族が迎えに来たっぽい 

たぶんランドセルに付けてあるGPSの奴?やな


ちょっと行ってくるわ 


 


546:名無しのスレ民 ID:UgzcVNmwH

1テラ

 


 


547:名無しのスレ民 ID:kMkd+6Iqp

いってら

 


 


548:名無しのスレ民 ID:+Iv+LWVoL

美空たんの家族か

……可愛いに決まってるよなぁ

 


 


◆◆◆ 




美空がまだ帰っていない。


私、亜美がその事に気付いたのは、部活動を終えて家に着いた18時。

日が傾き辺り一面灰色になり始めた頃でした。


「美空ってば……何処行ったんだろう」


妹の美空は現在小学四年生。

寄り道したとしても家に着くのは遅くても16時過ぎなので大分時間を過ぎています。


私は母に言われて登録しておいたアプリで美空の現在地を確認すると、地図上に示された場所はここから徒歩で15分ほどの至って普通の住宅街だとわかりました。


「もう……しょうが無いんだから」


私の家族は母と妹と私の三人家族。

母が仕事で夜遅く帰るため私たち姉妹は基本自分たちで家事を行なっています。

そのため仕事で母が迎えに行けないので私が迎えに行くしかありません。


「はぁ……部活で疲れてるのに」


私は帰ったら”美空のおやつを没収しよう”と心に決め、目的地へと自転車で向かいました。



………………



…………



……



何であの時シャワーを浴びなかったの私!? せめて着替えくらいしててよ!?



私は今かつて無いほどに取り乱していました。それこそ、直ぐにでも家にUターンしてシャワーを浴びて着替えてから化粧をして香水を付けたいくらいには。


部活で運動して汗をかいたままのジャージ姿は乙女的に論外過ぎました。



何故なら、


『美空ちゃんのお姉ちゃんなんだ!? わざわざありがとね!上がっていって!』


目の前に見たこともないレベルの高身長爽やかイケメンがいるからです。

そしてそのイケメンのお家にご招待頂いてしまったからです。


「い、いえ!……ご迷惑をおかけするわけにはいきませんから!」


一体何処の世界に男性宅にお邪魔するのも奇跡なのによりにもよってそこへ運動後のジャージと靴下で行く女がいるというのでしょうか。もしいるのならその人は女ではありません。


私は涙ながらも帰宅することを選びました。

うんうん、嫌われるよりは次の機会を待ちましょう。そうしましょう。



――そう思っていたときもありました。



『あ!お姉ちゃんー!』


『じゃあ俺は飲み物持ってくるから、少し待っててね』


「あ……お、お構いなく」



イケメンには勝てませんでした。完敗でした。即堕ち2コマでした。


自分でも分かっていました本当は。私は所詮その程度だと。


何せ私は出会って即一目惚れ、そして今では内心でラッキースケベとか起こらないかなー(わくわく)状態、更には飲み物を準備するためにキッチンへと向かう彼の腕や膝下ズボンから覗く綺麗な脚をチラチラと見て性的興奮をしている雌犬ですから。



『お姉ちゃんどうかしたの?』


「ううん、大丈夫だよ……グスン」



私のテンションが低いのを察したのか妹の美空が不思議そうに尋ねます。

これで嫌われたら美空のおやつ一週間抜きにしよう。私は大人げなくそう決意しました。


「それで、聞きたいことはいっぱいあるんだけど……まずはどうやってあのイケメンと知り合いになったの? 男性の家にお邪魔するとか普通有り得ないからね??」


いくら相手が小学生だからと言っても男性は基本女性を嫌悪しているのは義務教育で習っているので皆が知っていることです。それなのにどうすればこうして当たり前のように……チッ。イチャイチャしやがって。


『? えーとね、学校の帰りに何となく気になった方に歩いてたらこの場所に来てたの。それで鍵開いてたから部屋に入ったよ?』


いやいや何ですかその“私何か可笑しな事した?”みたいな顔は。貴方はどこぞの少女漫画の主人公ですか。そもそも何となくで男性の家に来れるのも可笑しいのにその上部屋の鍵が開いていてしかもその男性がイケメンで更にはそのまま仲良くなるとか。


はぁ……ツッコミどころが多すぎる……。


「へ、へぇ……今回はいい人だったから良かったけど普通は警察に通報されて問題になるところだったんだからね?今後はそういうことはしないようにね」


『うん!わかった!』


そういって彼の普段使っているだろうベットに飛び込む妹。

……まさか狙ってやってるんじゃ無いよね?私のこと煽ってらっしゃる??


べ、別に羨ましくないし!私だって小学生だったら同じ事してたし! 別に羨ましくないし!



しばらくして。


『お待たせ! 飲み物お茶でごめんね!』


そういって私の分の飲み物と幾ばくかのお菓子を彼が持ってきてくれました。

ちょ、直視できない……尊い。


「あ、ありがとうございます!」


顔に熱が籠もるのがわかりました。きっと赤くなってるでしょう。


『おねーちゃん顔真っ赤~』


「うるさいよ美空!」


『きゃはー!』


私をからかってから楽しそうに布団でぐるぐる巻きになる妹。

さりげなく顔を埋めて匂いを嗅いでいたのは私で無ければ見逃していたでしょう。


『美空ちゃんこっちおいで!』


そしてそう思っていた束の間、その美声と共に美空を誘うのはあぐらをかいた自身の両足の隙間をポンポンと示す彼でした。


――は?え?まじ?これってよく少女漫画で主人公がやってもらってるあの伝説のシチュ?!



「ちょっとさすがにそれは――」


『おにーちゃん!』


「お兄ちゃん?!」



私の制止をなぎ払い何のためらいも無く膝上にすっぽり収まる妹。

ついでとばかりに発したお兄ちゃん呼びを私は一生忘れません。



『おーよしよし!美空ちゃんは可愛いね!』


『お兄ちゃんも格好いいよ!大好き!』


『あはは……ありがとう、うれしいよ』


『結婚して!』


『美空ちゃんが大きくなったらね~』



私は目の前の現実を直視できませんでした。



――とりあえずおやつは1ヶ月間没収しようと思います。



「 あっ……ト、トイレお借りします」


しかしそれはそれとして思春期の私にはたまらない光景です。

私は小声でそう呟くと、気持ち内股になりながらそっと席を外しました。


膝上頭撫で妹シチュは犯則です。





 ◇◇◇ あとがき ◇◇◇


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