「星の言葉のひとかけら」惑星テラ ファイナル・カウントダウン
来夢来人
第1話 神と宇宙連合
この宇宙の彼方、そこは人間が天界と呼ぶ、神の領域だった。
そして神の世界にも、階級は存在した。しかし彼等はそれを、階級とは認識せず、ただ成長のレベルの度合いを表わしていると考えた。
神の一人が、もう一人の神に言った。
「エデン3の様子がおかしいとさっき聞いた。本当かね?」
尋ねた神は、もう一人の神より年上で、人間で言えば、老人と云っても良いぐらいの年齢だった。神は人間に比べると寿命は遙かに長いのだが、しかし不死の存在ではなかった。神にも寿命はあった。
「最近は安定していたのですが、急な変化が起こり、不安定になりました。
急遽、状況分析と原因究明、危機を回避するためにルス・ヘルメスを派遣したところです」
ルス・ヘルメスはこの宇宙を束ねる宇宙連合の高級官吏で、時間管理部門のトップだった。役職的には、このような現場職務はもっと下級の官吏がする仕事なのだが、今回は特別だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます