第115話 菊花賞②トップナイフと横山典弘騎手

 菊花賞の枠順が発表されました。


 1-1 トップナイフ(牡3、横山典弘)

 1-2 ウインオーディン(牡3、三浦皇成)

 2-3 シーズンリッチ(牡3、角田大河)

 2-4 ダノントルネード(牡3、西村淳也)

 3-5 パクスオトマニカ(牡3、田辺裕信)

 3-6 リビアングラス(牡3、坂井瑠星)

 4-7 タスティエーラ(牡3、J.モレイラ)

 4-8 サヴォーナ(牡3、池添謙一)

 5-9 ノッキングポイント(牡3、北村宏司)

 5-10 マイネルラウレア(牡3、岩田望来・)

 6-11 サトノグランツ(牡3、川田将雅)

 6-12 ハーツコンチェルト(牡3、松山弘平)

 7-13 ナイトインロンドン(牡3、和田竜二)

 7-14 ソールオリエンス(牡3、横山武史)

 8-15 ファントムシーフ(牡3、武豊)

 8-16 ショウナンバシット(牡3、M.デムーロ)

 8-17 ドゥレッツァ(牡3、C.ルメール)

 


 皆さんが狙ってた馬はどの枠に入ったでしょうか?

 私は8枠3頭も印を付けるつもりでしたが、どうしようか悩みますね。


 各陣営のコメントも悲喜交交してますが、個人的な注目馬のコメントだけ抜粋して紹介します。


 1枠1番トップナイフ

『メチャクチャ欲しかったところ、ロスなく運べるのが良い』


 4枠8番サヴォーナ

『枠は気にしていなかったけど、極端なところは嫌だったのでここなら問題はない。』


 6枠11番サトノグランツ 

『スタートが下手ではないので外過ぎるのは嫌だったけど、ここなら大丈夫』


 6枠12番ハーツコンチェルト

『枠はどこでも良かったけど、内で包まれるよりは外めのほうがいい』


 7枠14番ソールオリエンス

『もう少し内でも良かったと思いますが、どこでも大丈夫です』


 8枠15番ファントムシーフ

『もう少し内のほうが気分的に良かった』


 8枠17番ドゥレッツァ

『コース形態的に外枠はいいところがないですからね』



 あくまでも抜粋したコメントなので、これだけを額面通りに受け取るのは辞めたほうが良いですが、やはり外枠は歓迎ムードではなさそうですね。



 菊花賞が行われる京都競馬場の芝3000mですと、スタート地点から約250m先が第一コーナーになります。

 あまり長くはないですね。ですから内を確保出来る、内枠有利と言われてます。

 外枠からポジション取りに行くと、最初は登りが続く分、脚を使う事になるので最後がキツくなります。


 3000mの長丁場でもありますので、隊列が決まれば順位の入れ替えはあまりなく、そのまま2周目の向こう正面まで行くことが多いです。

 向こう正面辺りから、勝負何処と観てロンスパを掛けてくる馬が出てきます。

 ペースや馬の末脚タイプによって、ロンスパで上がってくる馬と、まだ脚を溜める馬が分かれます。


 2周目の坂を登って降るところから、本当の勝負が始まります。

 下り坂の勢いを利用して一気にペースアップします。

 最終直線は平坦で400mあるので、差しも決まりやすいです。


 阪神競馬場で行われた菊花賞と違って、京都競馬場での菊花賞はスタミナも必要ですが、それと同じか、それ以上にスピードや瞬発力も必要です。

 理由としては明らかに後傾ラップになる事が多く、道中からラスト3ハロンのラップタイムが速くなるため、上がりタイムが速い馬が上位に来やすいからです。

 前半は各馬ともスタミナを温存し、比較的ゆったりとしたペースで進み、勝負どこからペースが速くなり、結局はラスト3ハロンの上がり勝負になる。と、言った感じですね。


 そして長距離戦は騎手で買え。の格言もありますが、騎手も大事になってくるでしょうね。

 ここで注目したいのは、正直言って買いたくはないですが、抑えないといけないであろう、ノリさん鞍上のトップナイフですね。


 横山典弘騎手は、横山武史騎手や横山和生騎手の父親としても知られてます。

 本当にトリッキーな騎乗をする癖にレース後コメントはサッパリし過ぎてるので、どんな意図を持って騎乗したのか分からない場合が多く、競馬ファン泣かせだと思ってます。


 そんな横山典弘ことノリさんですが、長距離戦は得意なんですよね。

 実績だけで言えば武豊騎手の方がもちろん上なのですが、サクラローレルで、調子が悪くはなかったナリタブライアンに勝ったり、単勝71倍イングランディーレで大逃げかまし圧勝したり、最後方らへんで明らかにやる気なかったゴールドシップを、2000mくらいからは激しく手を動かせて、無理やりスパート駆けたり(ノリさんはこの時、頼むから動いて下さい!)って、ゴールドシップにずっとお願いしてたらしいです笑


 後方4番手から一気に3.4番手まで上がっていき、最終直線は抜け出していたカレンミロティックを交わして、猛追していたフェイムゲームをクビ差凌いでの1着。

 メチャクチャ痺れました笑

 ノリさんにしか出来ない芸当で、トリッキーな勝負師の本気を見せ付けられましたね。


 今は正直、ノリさん相性悪いので嫌いですが、今回はトップナイフも抑え評価は最低でもしようかと思ってます。トップナイフ自体も速い上がりと言うよりは、しぶとくのびてくる馬ですが、前走の札幌記念は、ジャックドールやヒシイグアス、ソーヴァリアントと言った、一線級の古馬相手にプログノーシスの2着になってますからね。斤量差の有利はあったにしろ、前哨戦を使って本番を迎える馬よりも、レース間隔空いてフレッシュな状態でしょうし。

 菊花賞なのに天皇賞春の話になってしまいましたが、ノリさんはセイウンスカイでも圧倒的1番人気のスペシャルウィークを完封してますし、久しぶりの戴冠は難しいにしろ馬券内には期待したくなります。


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