第23話大空の孤独

 白い、君は火照った赤い頬。いたずらっぽく笑って、僕の部屋にやってきた。

幸せな贈り物。届けてくれた、希望の兆し。恋心が小悪魔的にトランスして、エックス、セックス、チェリーを摘む純白乙女。

妄想はブライトして、劣情はセーブして、君の柔らかいぬくもり、清らかな雰囲気が僕を包み込んだ。

飲み込まれていく、小悪魔な君。

恋のトラップは盲目なチェリーボーイを挟んで、離さない距離で、はまった。

きっと、麗しき恋の薄化粧。

清潔な指が、僕との思いを確かめるように、すれすれで、一瞬ふれたのを感じた。

きっと、僕はトランス&ラブモードなファッションよりも、純白乙女な君を知りたかった。

奥深く入り込んで、掴んでしまった君の胸の奥にあるいたずら心。

ありがとう。

そして、いつかの大空に飛び立つ頃、僕が孤独だったら、羽を休めさせて。

そっと、キスして、笑って、涙を拭いて。

さようなら、愛しいホワイトエンジェル。

君のぬくもりはずっと胸に秘めておくよ。

思い出が、美しいうちに、新しい恋が始まる。

きっと背中を押してくれるその手の力が、神様の夢。大空の孤独。麗しい君へ。

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