第20話モスグリーン・ラブ

響く。


声、笑い声、悪魔の誘惑。


宝石のちりばめられた銀河のはるかな恋


後ろめたい、暗闇で、奥に沈んでいくパール。


上昇して、バッドなセイント。


過去へ。


白い指輪。どこにでもある安っぽい指輪。


イミテーションな素材、


いつか見た小さなアパートの、夢見る青年と乙女。


恋してる。


イルカの乙女、いき場所のない劣情。


紡いでいく青年の言葉。


無言。


そして、キスをして、抱きしめ合う、春の夢と冬の恋。


きざす、さがす、はかない夢を探す。恋は足元をともす灯。


君の目は輝いている。潤み、見つめ、さまよう手が、指先に触れる。


火が散る。そのまま、夜明けを迎える。笑いあい手をつなぐ二人。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る