夏の恐怖

犬 ラスク



散歩から帰り玄関で3匹の脚を拭く。

いつも顔を見てくるラスクが目を合わせない。


「ぼくのことはお気になしゃらじゅに」

「脚を拭いてくれてありがとうごじゃます」

「あ、お口の中でしゅか?お気になしゃらじゅ」

「それでは部屋にあぎゃりましゅね」


いつも真っ先に水を飲むのにハウスに戻る。


シャクしゃくシャクしゃくシャクしゃく


「香ばしくて美味!ぼくは気に入りました!」

「また見つけたら口に隠して持って帰ります!」



そこには鼻にセミの羽を付けたラスクがいた。

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