テンションの起伏

犬 パスタ



「………………」

「俺ぁもぅ一生ご飯が食べられないんだ……」

「もう一生このままなんだ……」

「なんでくちが閉じられねぇんだ……」

「目の前にご飯があるのに……」

「兄貴たちがこっちを見てる……」

「食べられねぇけどあげる気はねぇ……」


大人しいパスタはパスタじゃないのだ。

口が微妙に半開きであることに気付いた飼い主が口の中を見る。

……バ、ネ? バネ!?バネが歯に被さってる!

何かの治療かというくらいジャストフィット。

バネを取る。



「うおっしゃあアアアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」

「メシウマ!メシウマ!メシウマ!」

「飼い主!ロープで遊ぼうぜ!!」

「ほら!ロープ持ってきたぜ!」



ハウスの中に砕かれたボールペンを発見。

ちゃんとお馬鹿かどうか確認するため病院に

連れて行かれるのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る