はじまり
普通に平凡なサラリーマン。独身で彼女なし、よくある話しだ。別に二十歳過ぎたからって結婚したがるような連中とは違う。別にこのまま独身貴族でもいいかなって話だ。
――先週、彼女にフラれた。そんなこともあって、今落ち込んでいる。女は金と地位が高い男性と付き合いたがるものだ。俺みたいな普通の平凡なサラリーマンが、マンションを彼女の為にプレゼントなんてそんなのまず無理だ。仕事が忙しくて、彼女をほったらかしにしていたら、いつの間にか男を作っていた。
それもよりによって俺の友人だ。確かにアイツは実業家で金も儲かっている。最初はまさかとは思っていたがそのまさかだった。で、俺はあっさりと彼女にフラれてしまった。まあ、それが彼女の幸せなら俺は口出しはしないが何故かそれがやるせない。俺は彼女にプロポーズする計画を立てていた。でも、今になったらそんな計画も水の泡になった。フラれる前に婚約指輪を買わなくて良かった。フラれたあとそんな物を持っていても困るだけだ。
とにかくもう彼女のことは忘れよう――。
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