マイ ブレックファスト
ミルクは、夏も冬も温かい方が好き。
ほんのり香るふわりとした甘さは、温めないと味わえない。
まあるいプチフランスパンを横に半分切っていく。好きなツナマヨ、明太子とバター。なんでもその日の気分で好きなものを挟み込む。
オープントースターで2分。
チーン! 芳ばしい、い〜い匂い。
季節のフルーツ。シュワーっとみずみずしい梨を頬張る。一つ、もう一つ。
温めたミルクに落としたてのコーヒーを注ぐ。贅沢なカフェオレの出来上がり。
ズズっと少し音を立ててカフェオレをすすると、鼻から珈琲の香りが抜けていく。
大きく口を開けて、焼きたてのパンをガブリ!
カリッ、ふわぁ〜、この絶妙な味のバランス、最高! 時折、パンからはみ出し落ちるツナマヨを慌てて指ですくい、ペロリ。
そしてまたカフェオレをすする。
こんな朝が至福のひとときだ。
ダイニングの窓から降り注ぐ朝の日差しが、家の小さなテーブルをまるでパリの一流カフェに変えてくれる。私だけの窓際の特等席。
ここはパリ。私は早朝の子犬の散歩で立ち寄ったカフェで朝ごはんを食べている。朝の柔らかい日差しが私を包んで癒してくれる。
カフェオレからのぼる湯気もまた美味しい。
──なんて妄想、してもいいはず。
私の一番贅沢な朝のひととき。
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