蚯蚓と蝉
照りつける太陽を仰ぐ人々は、
足の踏み場もないほどの蚯蚓の死骸に見向きもせず踏みつけて、駅に吸い込まれる。
消魂しい蝉の声は鎮魂歌にあらず、ただ己の命の限りを震わせるのみ。
その亡骸も同じ道に落ちるのだろう。
土に還れぬものたちは、解放を焦がれ続けている。
2023.07.21
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます