第10話 12月 小学3年生以上 「もみの木」アンデルセン

                           2022112115:00

「もみの木」アンデルセン (1805〜1875)


高学年(小学生5・6年)へ読み聞かせました。


アンデルセン童話でたまにある悲しい結末なので、これを読み聞かせるかどうか最後まで迷いましたが、以下の三点で選びました。


1、馬車の時代のヨーロッパのクリスマスの様子が具体的でわかりやすい。

2、もみの木の気持がはっきりと出ているので子どもでも入り込みやすい。

3、教訓がそのまま書いてある。


最初に作者アンデルセンの国「デンマーク」とサンタクロースがいると有名な「フィンランド」を世界地図で示しました。


図書館で本を探している時に見つけた「トナカイにエサをあげるサンタクロースの写真」を見せるとみな、身をのり出していました。


「もみの木」の本で挿絵付きが見つからなかったので、図書館で「樅の木の森」や「クリスマスパーティ」の絵を探しました。


しかし時間が押してきて「クリスマスパーティ」の絵を見せることができませんでした。


声を出して読むと25分かかる話を8分くらいに縮めたかったのですが、12分にしかならかった。


以下、ネタバレあり。


アンデルセンの「もみの木」のラストは情け容赦ないので、少しマイルドにしようとメイドが出てきてクリスマスに飾られていた部屋の暖炉で燃やされる、に替えて読み聞かせしてしまいました。アンデルセンと担任の先生と子ども達、申し訳ありません。


話終えると子ども達は「!?」「え」呆気に取られた顔をしていました。小学生のクリスマスの読み聞かせは楽しい暖かい幸せな、または豪華な、又は心洗われるお話がいいようです。


ラストの屋根裏部屋から庭に引き出されて切られて台所の釜戸で焼かれる、の前までは子どもの反応は良かったんです。前半の森での生活、もみの木が一番幸せだったお屋敷のクリスマス、その後の屋根裏部屋でもみの木が子ネズミ達に話を聞かせるあたりまでは。


悲しい話を読み聞かせる時の準備は、涙声にならないように、何回かその部分を読んで慣れておくことでしょうか。

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