未来への手紙

宇宙明星

こころの迷想

 小さい自分は、大きな未来に希望を膨らませていた。


 将来は、何になりたいかと聞かれ、


 なりたいものなのか、してみたいことなのか区別つかず


 お花屋さんで、お花を売りたいといった5歳の私。


 親の顔色を伺いながら無難な人生を選ぼうとし、薬を調合する人なりたいといった10歳の私。


 人生でより、自分の未来に投資できることは何かと考えて、パソコンの基礎を学ぶことを決意した15歳の私。


 でも本当の気持ちは、大好きな家族と一緒にいたいと気付いた20歳の私。


 どれも小さな私の大きな夢。


 でも、このままでは果たせない小さな夢。


 世界が終わったとしたら、小さな夢も大きな夢も叶わない未来。


 苦労する場所が、今か未来なのか…。


 それとも、ずっと苦労し続けるのか。未来がみえない。


 傷ついた心には、好きなもので癒すしかない。


 自然に癒され、飲み物や食べ物に癒され、安心を得て眠りにつき、そして、


 楽しみを言葉、絵や歌で表現し、それを家族や友人へ伝える。


 たったそれだけのことが…幸せへの一歩。


 幸せへの小さな一歩が、大きな一歩へ変わるとき。


 癒されるものがなくなったら、何を未来へ伝えたら良いのか…。










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