伊勢佐木モール
JR関内駅北口から少し行くと、レンガ風に舗装されたショッピングモールがあります。
それが伊勢佐木モール商店街。
メインの通りは歩行者専用で自転車も走行禁止なんですが、まあ、みんな乗ってます。だけど歩行者がフラッフラ歩いてるので、スピードなんて出せません。
マナーよりもバイタリティな町です。
それでもひっきりなしに「自転車はおして歩いて下さい」のアナウンスが日本語・中国語・韓国語で流れます。
関内駅を挟んだ斜め向こうは横浜スタジアムを経て中華街ですし、このモールの隣にはコリアンタウン福富町がありますから。
ちょっと前にはタイ人がとても増えたと聞いていたのですが、最近はベトナム料理のお店がすごい勢いで出来ているようです。めっちゃ多国籍。
フォー食べに行きたいなあ。
メイン通りは、どこにでもあるチェーン店が多くなりました。飲食店も服飾も。
カルディがあるので立ち寄ります。お酒関連しか買いませんが。ホットワインのティーバッグ(いや、ワインバッグ?)を重宝しております。
昔、松坂屋があった頃には、あれですよ。その前で『ゆず』が路上ライブやってたんですよね。
今でも文明堂カフェは、ゆずっ子達の聖地だとか。
モールを進んで行くと、ちょっとしたライブができるガラス張りのイベントスペース「クロスストリート」があります。これはゆずが名付け親。
そういう風にミュージシャンを生んできた場所なのだという、自負を感じます。
そこに青江三奈さんの「伊勢佐木町ブルース」の看板と歌碑がありますが……すみません、私もわからない世代です。生まれてもいないですし。
さらに言えば、美空ひばりさんとかもこの辺りの方だったはず。
今は昔、でございます。
昭和のノスタルジーを通り越して歴史をたどれば、明治の頃などもたいへんな賑わいだったようですよ。
芝居小屋が立ち並び、幟がずらりとはためき……紳士も労働者も集まる、芸術と歓楽の街でした。
現在は、というと。
ちょい裏の通りまで含めてなんですけど……。
飲み屋が多い。焼肉屋が多い。
私にはわからない(さすがに入らない)、マッサージだのファッションヘルスだのイメクラだのが、みっちりある。ホストクラブもある。
ラブホもたくさんあるけど、女子会需要を狙ってか明るい雰囲気ですね。逆にどう利用するべき場所なのかわからなくなって戸惑います。
で、そんな中に不二家レストランがあって、店先でペコちゃんが舌を出して立ってるんだな。
うーん。
ペコちゃんのすぐ近くなのに、JRAの前でボロをまとって座り込んでいるおいちゃんに警官が声をかけていたりします。
そして朝10時にベロベロに酔った人達が
「おつかれさまっした!」
と解散してるような町なのでした。
なんでもアリで、楽しいです。
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