第2話 万引き少年

 少年は駄菓子屋でお菓子を万引きした。夕方の帰り道、少年は遊び心のつもりでやった。けれども、こんなことは許されない、そんなことはわかっている万引き少年。


 向こうから警察官がやって来る。


 万引き少年はドキッと全身に電気が流れたようになる。


 警察官は素通りして行った。


 万引き少年は悲しくなってきた。やっぱり駄菓子屋で謝ろう。お菓子の万引きを謝ろう。


 少年はさっきの感覚に囚われるのが嫌になっていた。

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