女子高生がおかん?!いいから俺の大麻を捨てるな!!

白瀬隆

第1話 女子高生

 大学5回生になった日、1回目の留年をした朝、目覚めると部屋に高校の制服を着た女が座っていた。ご丁寧に正座で。女子高生に手を出したか?マリファナか睡眠薬かでぼやけた頭で思っていると、彼女は一度笑顔を見せた。そして言う。


「おはよう。私、あなたの母親なの。今日からここに住むから、また楽しく暮らそうね」


高校生にクサを売った記憶はない。親父か?高校生を引っかけられるほどの男には見えないが。彼女は続ける。


「年が経つのは早いんだね。あんなに小さかった京介が、こんなに大きくなるなんて」


ああ、追い出すべき女か。


「朝ごはん作るね。でももう11時だから、昼ごはんか」


どうせ毎日ロクなものを食べてない。見た目も悪くないし、食ってヤって追い出そう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る