1-③
今日は忙しかったな…。結構ハードだった。
そう思いながら家のドアを開ける。
「ただいま」
誰もいない部屋向かっていつも言ってしまうのはなんでだろう。
手を洗ってうがいをして部屋に入る。私のお気に入りの『お城』だ。
今日はさすがに疲れてしまったので近くのスーパーで買ってきたお弁当と何となく飲みたくなったお酒の缶を2本テーブルに置く。
幸い明日は休みだ。酔ってしまっても問題はない。まあ、私はお酒には強い方だけど今日は本当に疲れているので酔ってしまうかもしれないな…。そんなことを考えながらお酒の缶をプシュッと開け、ゴクリと一口飲む。
「はあ、美味しい。ではいただきます」
お弁当も開けて唐揚げを1つパクリ。
「うん、お弁当も美味しい」
おなかは減っていたので食べ進めていく。
おかずを食べたり、ご飯を食べたり、お酒を飲む。
うん全部美味しい。ごはんもほかのおかずも。
「はあ、美味しかった。ご馳走様でした」
お酒はもう1本あるけど明日にしよう。冷蔵庫に入れておこう。冷やしておいた方がおいしいしね。後はきれいに洗ってからごみ箱に入れる。
なんだか今日はお風呂につかりたい気分だし、お風呂にお湯をためよう。そう思いお風呂にお湯をためる。
お風呂を待ってい間、部屋は少しの間シンとなった。でも何となく今日は何かを見る気にもならなかった。
「静かだなあ」
みんながいたときは毎日賑やかだった。
いろんな話をしたり聞いたりして本当に楽しかった。
そういえばなんだか今日はみんなのことをよく思い出す日だ。
ふとみんなの写真を見る。
「会いたいなあ。会って話したいなあおじいちゃんにおばあちゃんにお父さんにお母さんに…」
でもそんなのできない。もう1度ここに戻ってきてほしいと思うけどでももうそんなことはできないだってもう『体』はないのだから…。この世界にもう1度戻ってくるなんてできないことはわかっている。でもそれでも…無性に会いたい時のだ。
「酔っちゃったのかな。そんなこともう絶対にできないよ。わかってることじゃない」
涙がぽろっと出てしまった。涙をぬぐいながら
「もう1度なんて絶対にない。もう絶対に会えないんだから」
もう1度自分に言い聞かせるように言う。
そろそろお風呂はいいかな。涙を拭きながらお風呂場に向かう。
「うん、いいみたい」
着替えの準備をして入ろう。今日はなんだか感傷的な気分になってしまう。お風呂に入って気分を上げよう。きっと疲れと酔いのせいだと自分に言い聞かせて…。
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