9-4

 お昼を食べた後も、ベッドでだらだらしながら、また、愛し合いながら夕方まで過ごしていた。


 夕方になって、仕込んでいたローストビーフに取りかかると、コウはエアコンを切って、窓を全開にしていた。陽も落ちていて、幾らか風が入ってくるのだが


「コウって 夏は服が要らないネ 出会った頃もそんな恰好で」


「あぁ いつもこんなもんだよ 素っ裸でもいいけど・・ミミもパンツ一丁だけでもいいんだぜ」


「私・・そんなはしたない恰好・・こんなでも かなり はしたないけど・・」そうなんだ、キャミソールとショーツにエプロンだけつけて、こんなのでキッチンに立つなんて、私 考えられなかった。


 夕食の用意で出来た時、コウはそのままの恰好で座ってきたから


「ねぇ なんにも 着ないの?」


「うん ダメか?」


「ダメってことないけど・・なんかねー」


「いいじゃぁないか 僕の胸をミミに見せてるし ミミは色っぽいの着てみせてくれているし こんなのもいいんじゃぁない?」


「変な理屈! ねぇ スパークリングワイン買ってきたの 冷やしてあるから飲もうよ」


「ミミ 飲めるんか?」


「ウン 舐める程度ね 新婚さんみたいな生活だから 乾杯よ!」そして、無理やり乾杯して


「ウン うまい 肉はやっぱり うまいなぁー ミミの料理だからカナ」


「そうよ 私のお料理だからー ご褒美に後で いっぱい 愛してよ」


 夕食はワインを飲んだりして時間をかけていて、その後、ふたりでお風呂に入った後、私はこの前、岬と楽しんだナイトウェアを着て出ていった。


「ミミ 可愛いね それっ」


「うん 言ったでしょ 新婚さんみたいにって」


 コウは愛してくれて、私からもコウを色々と愛していった。


「コウ 私 こんなの着て、あんなことまでするようになって・・まだ 結婚前なのに・・私に 飽きてしまうんじゃぁないかと心配」


「ミミは いつも 新鮮だよ そんなことないよ」と、又、抱きしめてきてくれたけど・・私 いやらしい女の子になってしまったって 危惧していた。

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