第57話
冒険者育成第三校の受験日まであと数日になって俺とユキ、シェーレたちは中級ダンジョンの六階に来ていた
「このダンジョンは転移が出来るのは出来るのはありがたいな」
『転移するあの水晶がないダンジョンがあるのですか?あるじ様』
「ああ、無いダンジョンもあれば十階ごとに次の階にあったりこのダンジョンみたいに五階ごとに次の階にあったりとダンジョンによって違うみたいだ」
『アルもシェーレもそんな事いいですから早くダンジョン探索するのです!!』
転移後にシェーレと話していると転移水晶がある小部屋の入り口に先に向かっていったユキが俺たちを呼ぶ
俺とシェーレはそんなユキの元に向かうと門がある広場に出て六階の探索を始めた
六階からはダンジョンの様子が少し変わりダンジョンの壁の色がレンガ作りから土の壁に変わっていた
現れるモンスターは一階から五階までに現れたモンスターの他に更に土の壁からミミズのモンスターのワームが襲ってくる様になった
ワームはいつ現れるのか分からない突然の奇襲をしてくるモンスターだが俺は魔法でユキが聴覚でワームが接近してくるのを察知が出来るので今のところは大丈夫そうだ
六階で一度だけコボルトソルジャーとおおなめくじの群れと戦闘している時にワームが奇襲で現れた時が危なかった
その時は俺もユキも戦闘に集中していたのでワームの接近に気が付かずワームがシェーレの近くの地面からワームが現れる時になってユキがようやく気が付いてシェーレに警告をした時だった
その時のシェーレは焦る事なく口を開けて襲ってきたワームをコボルトソルジャーとの戦闘中だというのに右のハサミで叩き潰してワームを倒していた
それからは索敵魔法を切らせる事なく維持することを意識しているが使用魔力が多くなってしまった
七階に進むと流石に一階の時とはコボルトソルジャーの強さも変わってきていた闘気や魔力の放出しかして来なかったモンスターたちが薄っすらとだが纏うことが出来る様になってきていた
モンスターたちとの戦闘時間が伸び始めているので俺たちもモンスターとの戦闘の時に纏っていた闘気や魔力の量を上げて対処していく
使用する闘気や魔力を交互に使用を変えているがそれでも消耗はしていくなかで俺たちは七階で地図にも載っていない場所を見つけた
見つけたのは偶然でモンスターとの戦闘中に放ったシェーレの衝撃波によりダンジョンの壁が壊れて通路が現れたのだ
「ここは隠し部屋なのか」
『隠し部屋です?』
『あるじ様、隠し部屋とはなんですか?』
ユキとシェーレの二人に資料で知った隠し部屋の事を教えていく
隠し部屋とは本来ない場所にダンジョンが作り出す部屋の事だ。隠し部屋は発見されると時間共に消えてなくなりまたダンジョンの何処かに作られる様で隠し部屋の中には強いモンスターが居たりするが豪華な宝箱があったりするので見つけた冒険者は危険を顧みずに中に入るらしい
「隠し部屋に入ろうと思うけどどうする?強いモンスターがいる可能性があるけど豪華な宝箱もあるかもしれないぞ」
『入るです!!強いモンスターが居ても倒してやるのです!!』
「ユキは入るのか。シェーレはどうなんだ?」
『私はあるじ様が入るのなら入ります』
「そうか……なら隠し部屋に入るぞ。二人とも準備をしてから入るぞ」
『わかったです!』
『分かりました』
魔法薬を三人で使用して闘気や魔力を全開で使用できる様にすると魔法を使用して攻撃力や防御力、素早さを上げる魔法を自分自身とユキ、シェーレにかけると隠されていた通路を進んで隠し部屋の中に入る
隠し部屋の中に入るとそこには鯉が空中を飛んでいた。しかもその一メートルサイズの鯉が六匹もこの隠し部屋の空中を飛んでいる
その鯉を魔法で調べるとフライングカープという名前みたいだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます