5-17【貧乳美女とムキムキマッチョマン】
もう何時間が経過しただろうか。
最初は凄い美女だったドラゴン幽霊が、ムキムキマッチョマンに変身して、俺の横に添い寝してきたのは……。
性転換&ビジュアル変更が極端過ぎでキツイ!
『どうですか?』
うん、凄く暖まる。
『そうでしょう。ほら、もっと身体を寄せなさいな』
うん、有り難う。
あったか~~い。
このマッチョでゴリゴリの筋肉が凄く逞しくて、もう放れられないわ~。
『私のマナを注いでいますからね。ドンドンと傷が癒えて行くでしょう』
うん、結構痛みが引いたわ。
引いたけど……。
心に大きな傷が出来たわ!!
なんで、こんなムキムキマッチョに抱かれながら寝ないとならんのじゃあ!!
なにこれ、新手の拷問ですか!?
『まあ、そんなに怒りなさんな。これもすべては女神様のペナルティーを回避しながら効率良く傷を癒すためですよ』
うっせーー!!
髭をジョリジョリと擦り付けるな!!
もーーをムカつくわ!!
これもすべて糞女神のせいだぜ!!
あいつが呪いを掛けなければ今ごろ貧乳とは言え絶世の美女とムハムハな添い寝タイム中だったのにさ!!
あぁあがががあ!!!
いーてーー!!!
また呪いがぁああ!!!
痛いけどムカつくからエロイことを考えてやるぞォォオオオオ!!!
キィーーーーーー!!
ゴッパっ!!
ぁぁ……ぁ……。
『あら、血を吐いちゃった。まあ、無理をしすぎじゃあないかしら。さっきまであなたは死にそうだったのよ』
す、すみません……。
少しの間おとなしくしています……。
『そうですよ。さあ、私の逞しい大胸筋の元に顔をおしつけながら眠りなさい』
あー、乳首が頬に当たるわ~。
気持ち悪いよー……。
せめてボイスぐらい女性のままにできなかったの?
『あら、マッチョマンのほうが良さそうだから太めの声に変えたのに、気に入りませんでしたか?』
気に入る気に入らないの問題じゃあねえよ!
生理的に受け付けないわ!
ボイスチェンジして、ボイスチェンジ。
『それは無理よ。声と容姿は一体だから、美声に変えたら美乳に変わるわよ。そしたらまた女神様のペナルティーにあなたが苦しむはめになりますわよ』
何が美乳だ!
さっきあんなに貧乳だったじゃんか、嘘だな!?
『いや、あなたが貧乳のほうが好きそうだったから貧乳にしたのよ』
嘘だ!
俺はオッパイ星人だぞ!
巨乳が好きに決まっているじゃあないか!!
貧乳がステータスとか抜かしている嘘つき政治家野郎には、絶対に投票なんかしてやらないんだから!
『もう、そんなにプリプリしないで、私の大胸筋の乳首でもお舐めなさい。気持ちいいわよ』
気持ち良いのはお前だろうが!!
『そうよ、だから舐めていいって言ってるのよ』
そんな凛々しく太い声で言われても吸うかよ、お馬鹿!!
『吸ってなんて言ってないわよ。私は舐めてって言ってるのよ』
吸うも舐めるも一緒だろ!!
『違うわよ。あなたは乳首を舐められたことも吸われたこともないの?』
あるわけねぇーーだろ!
こっちとら産まれてから童貞の無垢でピュアなキャラ設定が売りだぞ!
そんな卑猥なことをしたこともなければ、されたこともないわ!!
『それじゃあ、私があなたの乳首を舐めたあとに吸ってあげましょうか?』
えっ!?
マジで!?
『本当よ。ドラゴン嘘付かない』
い、いや、ちょっと待ってくれ!?
『なあに?』
それは美女モードですか、それとも今のマッチョマンモードですか?
『あなたはどちらが好みなの?』
そ、そりゃぁあぁああ、ぜぇ、前者でぇすううう!!!
ぐぅぐぅぐぅぐぅ……。
むーねーがーー……。
『あなた、相当胸が痛いわね。相当我慢してますね』
ぁぁ当たり前田のキャプチュードだ!!
『マエダのキャプチュード?』
ぁ、ぁ当たりまえだ!!
貧乳とは言え美女にちぃーくーーびぃを舐められたいに決まってるだぁぁろろうう!!
ぐぅはぁあああが!!
心臓が爆発しそうだぁぁあああ!!!
『あなたそこまでペナルティーを我慢して、美女に乳首を舐められたいの……』
つ、っついでに、吸われたいぃい!!
『見上げた勇者ね。それだけ勇敢なら、あいつを倒せるかも知れないわね』
あいつとかこいつとか、どーーーてもいいわぁあ!!
早く美女に変われよ!!
『その前に傷を癒さないと』
傷なんてどぉーーーでもいいんだよ!!!
美女に乳首を舐められて、その後に吸われるほうがもっとも大切だろうが!!!
『興奮しないで、傷が開いて血が出始めたわ』
じゃあその血も舐めろや!!!
『それじゃあ、遠慮無く。レロレロレローーン』
マッチョ野郎で舐めるなよ、馬鹿!!!
美女で舐めれやな!!!
『だって美女だと、あなたが死ぬわよ』
じょーーーとうだ!!
こっちとら冒険者をやってるんだ、美女に乳首をペロペロと舐められたあとに、チュパチュパと吸われるなら死ねるわい!!!
『あー、完全に煩悩が暴走してるわね……』
うるせいや、いいから早く乳首を舐めてから吸えや!!
お前が舐めて吸わないなら、俺がお前の貧乳乳首を舐めてから吸ってやるぞ!!
『出来るもんなら、やってみなさいよ。今の私は現在ムキムキマッチョマンなのよ』
じょーーーとうだ!!!
ぺろぺろぺろ~~~。
ちゅぱちゅぱちゅぱ~~~。
『ああ~~ん、気持ちいい~~』
なに感じてるんだ!!
気持ち悪い声を出してんじゃあねえよ!!
こっちとら、ドブの水を啜る気分で汗臭いマッチョマンをナメナメしたあとにチュパチュパしたんだぞ!!
ほら、早く美女になれ!!!
美女になって俺に乳を舐められて吸われろ!!!
『この子は目的のために手段を忘れているわ。いや、手段のために目的を忘れているのかしら。だからペナルティーで苦しんでないのよね』
ペナルティーじゃあねえよ!!
糞女神の呪いだって言ってるだろうが!!
「もう、仕方ないわね。じゃあ美女モードにチェンジよ」
わーーい、貧乳だけど美女だぁ~~~。
ゴッパッ!!!!!
バタン……。
『あー、美女の全裸を見ただけで、血を吐いて亡くなったわ……。まあ、ここが限界値だったのね。でも、これで静かに治療が出来そうね、やれやれだわ。しかし、治療の前に蘇生魔法で生き返らせないと。もう、困った冒険者さんね』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます