6.夏子
夏子が嫌いだ。夏子は嘘つき。優しい顔で良い人ぶっておいて約束を全部置いていった。夏子が星へ帰ったせいで本当の僕を知る人はもう誰もいなくなってしまった。どんなにたくさん友達がいたって夏子がいないんじゃ僕はひとりぼっちだよ。あれから数年、一度だってその名前を口に出したことはない。けれどどうしてか僕はまだこんなにも彼女のことを憶えている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます