第13話ハイティースタンドカラーセラピー:パープル・ピンク・ダーク・クリア
パープル・・・他の庶民共では決して似つかわしくない。神々しい高貴なお嬢様にピッタリのお色でございます。セクシーなオトナの魅力についウットリしてしまいます。
お嬢様としての宿命を背負って生きてらっしゃっるのですね。故に他人には理解出来ないような個性的な面もあなたの魅力でございます。
私には到底想像も出来ない、悩みや混乱、ご自身に課された役割に辟易してるのではないでしょうか?
たまには、身分を偽って庶民の真似事をしに街にでてみます?
ピンク・・・えっ、カワイイの追求ですか?これ以上可愛くなってどうするのですか?既に世界中のイケメン王子たちがお嬢様を求め、お屋敷に列をなしております。
そんなにお美しくなりたいのでしたら・・・美容のために、本日のアフタヌーンティーでご用意するはずだったケーキは、私が頂きましょう。
あ~、しょうがないな~。これもお嬢様の為、致し方あるまい。目先の欲望に打ち勝ってこそ、真のお嬢様でございます。
ダーク・・・あなたを見てると、いつも壁の華でございますね。
お召し物やメイクだって、いつもコスパ重視。それだけの美貌をお持ちでしたら、誰もほっとかないのに、どうしていつも影に隠れてしまうのです?
舞踏会が終わりましたら、暗がりの舞台で踊りましょう。おぼつかないステップ。失敗するたびに微笑むあなたが愛おしい。
私は存じております。素朴な貴方の心の清らかさを。そして、人知れず誰よりも忍耐力があり、努力されているお姿を。
不器用だけど、一歩一歩進むあなたを私が最後まで見届けます。
クリア・・・貴方様は、湖を優雅に泳ぐ白鳥のように美しい。その美しさは、おとぎ話に出てくるお姫様のようでございます。
白鳥のように舞うお姿は、純粋・無垢という言葉がぴったりでございます。
しかし、白鳥の宿命は渡り鳥。またどこかへ旅立ってしまうのでしょうか?
お別れは寂しくないと言ったら噓になります。
寂しいからこそ、次の出逢いを大切に幸せを育んで欲しいと願います。
時は光のように過ぎ去り、一瞬一瞬がかけがえのないひとときでございます。
もう、戻れないかもしれないこの時、それでもご出発されるというのであれば、私は止めはしません。
ただ、最後に一言申し上げます。
どうか、お気をつけていってらっしゃいませ。
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