日記のように、小説を。

水神鈴衣菜

真意

 昼下がりのバス停。

 周りはのどかな風景で、柔らかな陽だまりに包まれる。

 暖かくて眠くなっていると、突然向かって右側から声が飛んできた。


「ねえ、さっきのってなに?」

「なにって」

「嘘でしょ?」

「嘘じゃないよ」

「じゃあ嘘じゃないって証明してみせてよ」


 そう言って彼女は、私にキスをする。


 ────


 スロットメーカーよりお題を頂戴しました。

『陽だまり』×『バス停』×『「嘘じゃないって証明してみせてよ」』


2022.10.05

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