⑤特務怪異異質事件捜査弐課

プロット

◯参考作品

・リコリス

・サイコパス

・クトゥルフ神話TRPG

・我孫子武丸先生の「殺戮に至る病」「かまいたちの夜サバイバル編」

・乙一先生「SEVEN ROOMS」



◯ログライン

祟り神による怪奇事件が勃発する町で、家族を失った二人の若者が新米刑事となり、消えた家族の行方を知るため過去最凶の祟り神を追う



◯コンセプト

ホラー版「リコリス&サイコパス&クトゥルフ神話TRPG」

主人公・ヒロイン二人を通じて謎の解決を描く。

実在事件、ホラー、クトゥルフを入れた内容にガンアクションを混ぜる。

現代を舞台にしたサイコパスだが、犯人は人間ではないというイメージ。


未解決事件やクトゥルフ神話特有の不気味な感じを表現。

各ホラー映画のオマージュなども入れて行く。

ホラー小説で「怖さ」を推すと滑るので、ホラーはあくまで要素。

本質的な面白さはドラマと謎で出していく。

キャラクターが生還出来るかどうかギリギリの緊張感を出していきたい。



◯想定される対象読者層

主にターゲットにするのはホラー好き。

クトゥルフ好きな20代30代の男性でウェブ小説を読む層。つまり自分。

トリック、ボーダー、金田一少年みたいな残酷ミステリ好きな層も二次的に狙いたい。



◯世界観

現代の東京都内に存在する架空の町『神棲町しんせいちょう』が舞台。

そこでは日本に存在する『根無し神』と呼ばれる祟り神による怪奇事件が勃発する。

(一般人はそのことを知らず、神棲町は吉祥寺に継ぐ「住みたい街」にランクインしている)

物語は「人ではない存在」が引き起こす特異事件を捜査するため、神棲町の警察に設けられた特務部署『特異弐課』が舞台となる。



◯ざっくり全体のあらすじ

太古より存在する国、日本には神々による『祟り』が今もなお残っている。

祟りをもたらす祟り神はやがて『根無し神』と呼ばれるようになり。

根無し神が関与する事件は『特異事件』とよばれるようになった。


原因不明、犯人不明、場合によっては被害者すらも見つからない。

根無し神による、人間の手を逸脱した怪奇現象や怪異が絡んだ特異事件は現代も存在する。

それを解決するために、警察が内密に設けた機密機関が【 特務怪異異質事件捜査課 】。

通称『特異課』である。


今から十数年前、京都で根無し神による大規模な特異事件が生じた。

その事件を起こした犯人である根無し神は大勢の人間を殺し姿を消した。

以後、その根無し神は『対象A』と呼ばれ、最凶の根無し神として知られるようになる。


神咲かんざき 綾猫あやねはその事件に巻き込まれながら生還した、ただ一人の人物。

両親や同級生を皆殺しにされ、綾猫は復讐を誓う。

そんな彼女に手を貸す、一人の男性の姿があった。

綾猫の幼なじみ東雲しののめ 蛙仁あひとである。

蛙仁の父親は、綾猫を助けるために現場に飛び込み、以降行方知れず。

蛙仁もまた、『対象A』により家族を失った者の一人だった。


蛙仁と綾猫は『対象A』を追うため、警察組織への入署を誓う。

そして数年後の現在。

試験を突破した二人は警察組織「特異課」へと配属されることになった。

物語は、二人が刑事として「特異課」へ配属された日から始まる。


二人が配属された神棲町は日本で最も根無し神による特異事件が起こる町。

「特異弐課」は、根無し神の事件を追いかける部署だ。

「特異弐課」に配属された二人は、弐課の面々と協力し、次々に事件を解決する。

そして同時に「特異弐課」が「弐課」である理由を知っていくことになる。


神棲町の警察組織には、「特異弐課」の前身として「特異壱課」が存在した。

しかし「特異壱課」は、数年前にたった一柱の根無し神『ナナシ』に壊滅させられている。

「特異壱課」は二名を残し「神隠し」に遭い行方不明。

残された二名は「特異弐課」の課長と主任だった。


『ナナシ』には、蛙仁と綾猫が追いかける『対象A』と酷似する特徴があった。


京都と東京の特異事件が奇妙に交錯する中、やがて蛙仁と綾猫は『対象A』の真実を知る。

『対象A』は日本の土地を呪った最初の神(根源神)の一柱。

人間を根無し神にする力を持つ個体。

神棲町に特異事件が多いのは、『対象A』による人為的な根無し神の増殖が原因だった。

『ナナシ』の正体は、消えた蛙仁の父であり、『対象A』により根無し神にされていた。

蛙仁は『ナナシ』と決着をつけ、自らのトラウマを払拭する。


『対象A』を追い込んだ「特異弐課」は、見事に『対象A』を討伐。

しかしこの世に神が居る限り、根無し神の特異事件も存在する。

「特異弐課」の仕事は、これらも続くのだった。



◯主要キャラクター

●東雲 蛙仁(しののめ あひと)20歳 主人公

・外見

一人称俺。身長175cm。

黒髪に高身長。顔は向井理っぽい。モデルはハイキューの影山。


・概要

特異課に配属されてきた新人。常識人。

高い観察眼と瞬間記憶能力と俯瞰力を持つ。

その場にいる全状況を把握して脳内で地図として処理することが出来る。

名手だった父親に射撃について教わり、射撃の腕が立つ。

面倒見がよくマメな性格のため、女性からは大層モテる。

だが本人は堅物であまり人の好意には興味が無い。


・性格

妹のちひろの面倒を見ており、物分りがよく優等生。

家族を守れという父親の言葉が呪いとなり、大切な人を失うことを極端に恐れる。

人を守ることに命を賭すが、一方で自分自身の命は軽く扱いがち。

本人は自分を至って正常な人間だと思っており、綾猫だけがその本質を見抜いている。


・家族構成

小学4年生(10歳の頃)に父が行方不明になり、母子家庭。

京都に母(志野)と妹(ちひろ)がいる。


・その他特徴

綾猫とは幼馴染。小中高と同じ学校に通った。

復讐に燃える綾猫を生き残らせることが目的。

朝起きてコーヒーを飲むのと瞑想がルーティン。

休日は映画か読書をして過ごす。

綾猫とはお互いに共依存の関係にあるが、本人には自覚がない。

学生時代は陸上部に所属。


●神咲 綾猫(かんざき あやね) 18歳 ヒロイン

・外見

一人称あたし。身長145cm。

黒髪セミロング。

モデルはリコリスの錦木千束。


・概要

特異課に配属されてきた天才女子。異例の最年少配属。

高い身体能力と眼力を持ち、極限の集中下では相手の動きをスローモーションでとらえる。


・性格

めちゃくちゃ明るい太陽系女子。

フランクに誰とでも話すが、やや礼儀を欠いている。

恐怖の感情が欠落しており、危険な行動も平気で行う。

猪突猛進だが、極端に発達した野生の勘で危機を逃れることもしばしば。

蛙仁とは反対に他者からの好意を非常に敏感に察知し、好意を向けられる前にへし折る。(蛙仁以外に興味なし)


・家族構成

両親は京都でも有数の陰陽師と巫女。

だがその強すぎる力から「対象A」に目をつけられ、殺されている。

両親が死んで母方の叔母に引き取られたが、ソリが合わずほぼ会っていない。(死神だと思われている)


・その他特徴

蛙仁の幼馴染。

蛙仁に執着心と好意がある。

家族、小学校の友人31名と担任をすべて特異事件で亡くしている。

小学校の同級生31名と家族を殺した根なし神(対象A)を探すのが目的。

一度生死の境をさまようも、蛙仁の父のおかげで一命を取り留める。

高校は下宿し、蛙仁と同じ学校に通う。

学内では元気っ子として扱われていた。割と人気者だが、深い友達はいない。

蛙仁とはお互いに共依存の関係にあり、本人に自覚もある。

夜中に幼いころの記憶がフラッシュバックして起きることもしばしば。

蛙仁の前でだけゆっくり寝れる。

休日は筋トレや訓練をしている。たまに公園で数時間座ったままボーッとすることもある。

蛙仁が論理的なタイプなら、綾猫は直感的なタイプ。


■特異課

●日泉 まき(ひいずみ まき)28歳

特異課の警部補。

主任と呼ばれている。

超体育系の女子。めちゃ美人だが怖すぎて誰も男が近寄れない。

時折乙女な一面も。

顔を横切るような大きな傷跡がある。

過去の事件で部下を失っている。(特異壱課/行方不明)

猫が好きであり、普段は保っている威厳が猫の前では消失する。


●山田 次郎(やまだ) 30歳

特異課の巡査部長。

頭がパーマの気の良い男。女に弱い。

いい加減な性格に見えるが、意外と実力派でやり手。

後輩の面倒見も良く、困った時には何かと助力してくれる。


●小野田 虎徹(おのだ こてつ) 60歳

特異課の警部。

課長と呼ばれている。

白髪

課一番のベテランで特異課の良き相談役。

経験豊富で時にアドバイスなどをくれる。

豪快に笑う。

かつては捜査一課で若手と組んでいた。

懇意にしていた相棒が特異壱課の行方不明事件に巻き込まれ消失。

依頼、転属を希望し特異課に所属する。


●モロミ ?歳

人間の姿に限りなく近い根無し神

他の根無し神と違い知性と理性が存在し、人間には友好的である

女のような少年のような見た目をしている

神の為雌雄同体。どちらともまぐわえる

元は白猫の神様(天照の眷属)であり、天を追放され地上で祀られることもなくなったことから根無し神となったところを保護される。


●オシラ様 70歳

長年人と神を繋いできたイタコ

死後神になる神系譜

根無し神の操作に協力し、予言や余地を行う

生まれる子供は必ず娘となる祝福(呪い)を受けており、40になる娘と15の孫がいる

綾猫の両親(陰陽師&巫女)とは顔見知り。


■その他

●東雲 正宗(しののめ まさむね) 32(現42歳)

身長185cm 体重90kg

短髪で無精髭の生えた男。

モデルはアメリカン・スナイパーのクリス・カイル。

京都府警に存在する特異課の捜査員。

伝説の捜査員と言われている。警視庁公安からも誘われていた。

かなりの筋肉質であり子供想いの優しく勇敢な性格をしている。

現代に生きる日本のサムライとも言える性格。曲がったことが嫌いで、正義感が強い。

10年前、根なし神(対象A)の引き起こした大規模神隠し事件に巻き込まれた綾猫を救うため単身現場に侵入。綾猫を助けてそのまま消失する。

彼の銃の腕は息子に受け継がれている。


●東雲 千尋 16歳

蛙仁の妹 高校一年生

黒髪ツインテール

兄想いであり、将来の彼氏候補は兄に似た男性と決めている。

口は悪いが、兄が無事に帰ってくることを祈っている。

ソフトボール部に所属。



◯基本設定

●特異弐課(特務怪異異質事件捜査弐課)

全7名編成。

男性4名、女性3名から成る。

根無し神による特異事件が頻発し、特に被害がひどい地域に警察庁は内密に特別調査を遂行する部隊を組織するよう各地方警察署へ命令を下す。

そして設けられたのが特務怪異異質事件捜査課=通称:特異課である。

女性捜査員がいるのは、女しかターゲットにしない根無し神が存在するからである。

また女性の方が先天的な霊力が高く、特異事件においては過去の統計から生存力が高いと見られている。


神棲町の特異弐課は警察署から徒歩五分のところにある古いビルの2Fが事務所。

1Fには別途相談所があり、一般人から話を聞くようなスペースも。

3Fはあまり使われないが、取調室である。

B1Fはとある「根無し神」の拘留所がある。

また、神棲警察署とは地下B2Fで繋がっている。

取り調べを行う際は、B2Fの留置所から犯人を引っ張ってくることも。


●神棲町(しんせいちょう)

特殊な磁場の上に成り立つ町。

この街では「根無し神」と呼ばれる祟り神が関わる怪異が多数発生している。

性被害、誘拐、殺人、神隠し……凶悪事件の一端に「根無し神」は関わっている。

しかし、街の人間は愚か、警察内部でもその事実を知っているのは数えるほどしかいない。


●根無し神

この物語における主流な異形の存在であり、敵。

この世界における日本では、古来より多くの呪いが土地に残っている。

そして祀られることなくさまよう神を『根無し神』と呼ぶ。

中でも特に人間に対し危害を加える事件を作中では特異事件、異質事件と呼ぶ。

全ての根無し神が悪い存在ではなく、物語に出てくるのはその中の一端。

『根無し神』の中でも祟り神となった存在が、この物語の主流な敵となる。

人間に好意的な『根無し神』も居る。

モデルは、基本的にあらゆる都市伝説・妖怪とオリジナルの神様を混ぜるイメージ。

世間一般で言う都市伝説の元ネタが、この世界では『根無し神』であると言う内容。

『根無し神』による犯罪を世間に知られないため、都市伝説という形で隠蔽している。


●対象A(たいしょうえー)

史上最悪の「京都神隠し事件」を起こした根無し神。

京都のある一帯において、遠足中の学校児童、民間人、特異事件捜査員に甚大な被害が出る。

神咲 綾猫だけがその事件の生存者である。

100名以上が死亡、50名が行方不明。

正体は日本を最初に祟った根源神の一柱(他には平清盛なんかがいる)。

京都の事件の際、綾猫の両親と蛙仁の父により重症を負わされている。

平清盛の呪いが深く残る東京の神棲町で傷を癒やしながら、人間を取り込み根無し神にしていた。


●ナナシ

神棲町特異壱課を襲った根無し神。

特異壱課はこの根無し神に壊滅させられ、ほとんどが「神隠し」に遭い行方不明。

ナナシと対象Aは繋がっており、特異壱課は全員根無し神にされている。

六本の手足と、3メートルの巨体。

顔にぐるぐるまきにした包帯が特徴。

対象Aと同一個体ではないかという説があるが、実は蛙仁の父。


◯物語構成

全三章で構成予定。

一章…舞台紹介、各キャラが抱える事情や、鍵となる過去の事件の紹介

二章…事件の進展、各々の葛藤や伏線回収、物語の主流なサブストーリー

三章…解決、結末へ


【一章の構成】(1話を「ケース1」と表現)

・ケース1

やること:

主人公二人の登場

最初の事件


あらすじ:

新たに神棲町の特異課に配属になった新人、東雲しののめ 蛙仁あひとは配属早々現場の調査へと当たらされる。

事件の内容は神棲町で連続する変死事件。

明らかに呪術的な後があることから、特異課の捜査対象となった。

上司である日泉ひいずみ まきと蛙仁は事件を追ううちに、過去に行われた同じ手口の殺人事件の発生位置が、街を包むような陣の配置となっていることを突き止める。

事件は単独犯ではなく複数犯。

それも最近町で広がっている、とある新興宗教の手によって行われたものだった。

事件がただの殺人ではなく、死者を神の捧げ物にするために行われたと気づいた蛙仁とまきは、単独で儀式が行われる廃工場へと潜入する。

しかしそこで行われた召喚の儀は失敗に終わり、場内にいるカルト教団員は呼び出された神『根無し神』によって皆殺しにされる。

蛙仁とまきは工場からの脱出を試みるが、根無し神に襲われてしまう。

窮地に陥った二人を助けたのは、蛙仁の同僚であり、特異課に配属されてきたもう一人の新人、神咲 綾猫だった。

綾猫は単独で根無し神を討伐し、無事に二人を救出。

蛙仁と綾猫は特異課に迎え入れられることになる。


・ケース2 

やること:

特異課、及び基本設定の紹介

蛙仁と各先輩とでパートナーを組んで巡回し紹介

基本的な特異課の業務

第二事件(大した根無し神じゃない)

主人公二人の能力の紹介


・ケース3

やること:

蛙仁と綾猫の過去の事件について触れる

二人の目的の紹介


・ケース4

やること:

根無し神の事件

新しい仲間

特異弐課が「弐課」である理由の紹介

(特異壱課は過去の事件でほとんどが「神隠し」に遭っている


・ケース5

やること:

特異壱課の過去の話

サブキャラ(特異課の他のキャラ)の目的の紹介

第一章完結

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