ポチの47話 王都の屋敷に着いたよ
「ポチ、起きて、起きてよ」
「うが?」
おお、ポチはいつの間にか馬車の中で寝てしまった様だ。
りっちゃんのお膝は、暖かくて気持ちいいんだよね。
ポチが豆柴の頃からのお気に入りの場所なのだ。
馬車の窓から外を見ると、沢山のお家が並んでいたんだ。
えーっと、ここは何処だろう?
「ほら、もう王都に着いたわよ」
「おお、本当だ。ポチの住んでいる街よりも凄いよ!」
馬車の窓から見える景色に、ポチはびっくりしたよ。
いつもの商店街よりも沢山のお店が並んでいて、沢山の人が歩いているの。
店頭で声掛けしている人もいるんだよ。
ポチ、こういう所でもお手伝いしてみたいなあ。
馬車はドンドンと街中を進んで行くんだよ。
段々と大きいお屋敷がある所に入っていくんだ。
まるでりっちゃんのお家みたいな屋敷が沢山並んでいるの。
「さあ、ここが私達の王都の屋敷だ」
「おお、大きい!」
王都の屋敷に到着したけど、とっても大きいんだ。
お庭も綺麗で、色々な花が咲いているの。
お、薔薇もあるよ。
お手伝いで虫取りしようかな?
それくらい、ワクワクするよ!
「うわあ、大きな屋敷だ!」
「これでも、領地の屋敷よりは狭いけどね。先ずは、ポチちゃんの泊まる部屋に案内しよう」
「えっ? ポチが泊まる部屋もあるの!」
領主様に言われて、ポチは驚いちゃった!
先ずは領主様の後について、屋敷の中に入っていこう。
侍従のお姉さんも沢山いて、本当に凄いなあ。
「ここがポチちゃんのお部屋ですよ」
「わあ、広いなあ」
侍従のお姉さんに部屋をあけてもらうと、とっても広いお部屋だったんだよ。
ポチ、もうワクワクしたよ。
思わずベッドにぴょんってダイブしちゃったんだ。
ベッドもふわふわで、とっても気持ちいいんだよ。
「では、お風呂にご案内しますね」
「おお、お風呂! ポチ、お風呂大好き!」
ご飯を食べる前にお風呂に入るんだって。
孤児院にもお風呂があるから、いつもミッケちゃんとリルムちゃんと一緒に入るんだ。
もしかしたら屋敷が凄いから、お風呂も凄かったりして。
ポチ、さっきからワクワクが止まらないよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます