ポチの4話 みんなで朝食
「シスター、お腹すいたー」
「シスター、早く食べよう」
「はいはい、ちょっと待ってね」
お爺ちゃんと別れて、シスターさんと歩いていたら、また最初の所に戻ってきちゃったよ。
あれ?
シスターの手を引っ張って来るのは、朝起きた時に会った耳があったり耳が長い子たちだ。
「みんな、ポチちゃんも一緒に朝食を食べるから仲良くしてね」
「「「はーい」」」
「ポチちゃん、一緒に行こう!」
「うん」
シスターさんがポチも一緒にご飯食べるって言ったら、みんな元気に手を上げてた。
猫耳の女の子が、ポチの手を引いて席まで案内してくれたよ。
「あたしはミッケ。猫獣人だよ」
「ポチはポチだよ。犬獣人なのかな?」
「そうなんだ、ポチちゃんは何歳なの? あたしは六歳なんだ」
「えーっと、ポチは五歳かな?」
「えー! ポチちゃん五歳なの? ちっちゃいから三歳くらいかと思ったよ」
ミッケちゃんは、ポチが五歳って言ったらびっくりしちゃった。
でも間違ってないもんね。りっちゃんが五歳の誕生日お祝いしてくれたもん。
ポチ、豆柴だから皆よりもちっちゃいのかな?
ミッケちゃんの方が、ポチよりも頭一つ分大きいなあ。
ミッケちゃんに手を引かれてやってきたのは大きな食堂だ!
おお、朝ごはんはパン!
今までドックフードだったからどんな味かな?
「はいはい、みんな朝食終わってからポチちゃんに質問してね」
シスターさんがみんなに注意をしていた。
そうだねお食事中にお喋りすると、りっちゃんもママさんに怒られていたっけ。
「ありがたき糧を」
「「「ありがたき糧を」」」
あれ? 何か話したらみんな食べ始めたよ。
これがいただきますの代わりなのかな?
「ポチちゃんも食べようね」
「うん!」
ミッケちゃんが食べようと話しかけてくれた。
みんなお腹が空いていて一心不乱に食べているから、食堂が静かだなあ。
取り敢えずパンだけどゴハン食べよう!
うーん、なんかパンがボソボソするなあ。スープで飲み込んじゃえ。
みんな同じ様に食べているから、きっと大丈夫だよね。
後はサラダ食べてっと。
なんかお腹いっぱいになっちゃった。ポチ小さいから、いつもあまり食べられないんだよね。
「ポチちゃん、おかわりする?」
「大丈夫だよ、お腹いっぱいになっちゃった」
ミッケちゃんは優しいなあ。
ちょっと、りっちゃんみたいだ。
「ポチちゃん。パン食べ終わったら、みんなでお片付けするんだよ」
「任せて! ポチお手伝いするよ!」
ミッケちゃんと耳の長いおんなの子が、ポチのお片付けを手伝ってくれたよ。
ポチ、耳の長いおんなの子とも仲良く慣れそう!
他の男の子は、パン食べてお片付けしたら走ってどっか行っちゃった。
「ポチちゃん、お片付けありがとうね。ミッケちゃんとリルムちゃん。私はちょっとお仕事あるから、ポチちゃんとお話してくれるかな」
「「はーい!」」
お片付けしたら、シスターさんがポチの事をほめてくれたよ。
やっぱりほめられるのは嬉しいなあ。
シスターさんはお仕事あるんだって。りっちゃんのママさんとかもいつもお仕事していたなあ。
「ポチちゃん、お部屋でお話しよう!」
「こっちだよ」
ポチは、ミッケちゃんとリルムって言われた女の子に両手を引かれて一緒にお部屋にいくよ。
これからお部屋でどんなおしゃべりするのかな?
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